ワインとあう餃子(?)、ペリメニはシルクロードの餃子に似ている?

最近、はじめて「餃子女子」と言う言葉を聞きました。今、日本では若い女性の間で、餃子がブームらしいのです。テレビでは、ワインと餃子を楽しむというコンセプトのレストランを取り上げていました。そこでワインと合う餃子として、紹介されていたのは、ロシア料理の餃子、ペリメニでした。小さなつぼに入ったペリメニは、新疆ウイグル自治区で食べられている「チュルチュレ」になんだか似ています。新疆ウイグル自治区は、餃子の本場、中国の一番西にあります。西安からローマに続くシルクロードに位置しており、まさに中国のシルクロードです。

シルクロードへの道 シルクロードへの道

新疆ウイグル自治区で発掘された餃子

チュルチュレは、新疆ウイグル自治区に住んでいる少数民族のウイグル族の餃子です。漢字では「曲曲(チュイチュイ)」と書きます。新疆ウイグル自治区の東部にあるトルファンのアスターナ古墳群から唐代の餃子が発掘されました。調査の結果、三日月形をした餃子の餡は、おそらく肉だろうということもわかりました。また、トルファンに近いピチャン県からは、1400〜1700年前の魏晋南北朝時代の餃子も発掘されました。この餃子は、中国国内で発見された最も早い時期のものだとされています。新疆ウイグル自治区って、こんなに昔から餃子を食べている地方なんですね。

新疆に住むウイグル族の伝統的な餃子

今でも、新疆に行くと、餃子は人気の料理です。ウイグル族の市場であるバザールやウイグル族料理のレストランに行くと、チュルチュレは必ずあります。日本でもすっかりお馴染みになった水餃子のように、茹でただけのものは「羊肉餃子」と呼ばれています。ウイグル族の言葉でチュルチュレと言えば、どれもスープ餃子です。トマトの酸味がきいた、さっぱりスープに入っている餃子は、こじゃれたイタリアンのような雰囲気も持っています。

中国のどこに行けば、チュルチュレは食べられる?

チュルチュレの具は、豚肉を食べないイスラム教徒が多く住む地方なので、普通は羊肉です。羊肉にあう玉ねぎを組み合わせることが多く、時々、白菜も使います。さっぱりしたスープに入った、ぷっくり分厚い生地のチュルチュレは、まさにロシアの壺入りペリメニにそっくりです。地続きなので、新疆から西へ西へと伝わっていったのでしょうね。餃子女子の皆さま、中国に行ったら、新疆料理のレストランに行ってみませんか? シルクロードの味がする餃子が食べられますよ!