初めて体験するシルクロードのトルファンの暑さ

人通りがなく、静まり返った昼間の町を歩くと、太陽の光が強すぎて、通りも建物も白く見えます。肌は、ガスバーナーで焼かれているかのようにひりひり痛い。これが、中国の西の端、新疆ウイグル自治区のトルファンの真夏の暑さです。この暑さは、以前、ミャンマーで体験した暑さとは別物です。ミャンマーが一番暑いのは4〜5月。私が訪れたゴールデンウィークのヤンゴンは、ドライヤーの熱風に吹かれながら、熱々の鉄板の上を歩いている感じでした。ミャンマーのもわっとした暑さと違い、乾いたトルファンの暑さは湿度のクッションがないせいか、痛いような暑さです。

トルファン市内中心部の葡萄棚。葡萄棚が日除けです トルファン市内中心部の葡萄棚。葡萄棚が日除けです

昼間に外出している人が見つからない!?トルファンの夏

中国の最も西にある新疆ウイグル自治区は、西安からローマまで続くシルクロードの途中にあります。新疆ウイグル自治区の中でも東部に位置するトルファンは、盆地のため寒暖差が大きく、真夏の平均気温がほぼ40度! 新疆ウイグル自治区で一番暑い都市です。そんなトルファンの別名は「火州」。8月のトルファンに行くと、こんな別名がある理由がよくわかります。8月のトルファンの真っ昼間に、外を歩いている地元っ子は、ほぼいません。歩いているのは、外国人旅行者だけで、町がガラガラ! この地に住んでいる少数民族のウイグル族が、常に長袖を着ている理由もわかりました。

トルファン郊外にある火炎山。8月の火炎山観光は、暑くて、暑くて死にそうです トルファン郊外にある火炎山。8月の火炎山観光は、暑くて、暑くて死にそうです

あまりに暑いトルファンの夏の観光事情

トルファンの夏は、肌が痛くなるような暑さですが、日陰に入ると、嘘のようにひんやり涼しいです。トルファンの暑さを甘くみて、まっ昼間に動きまわった外国人の中には、日射病で倒れる人もいます。本当のことを言えば、トルファンのベストシーズンは、昼間はほどよく暑く、夜は涼しい9月です。でも、日本では絶対、体験できないシルクロードの暑さを体験するために、夏休みはトルファンに行ってみませんか! 暑すぎて観光できないと思うかもしれませんが、この時期、トルファンの観光は、朝と夕方の2部制です。朝の涼しい時間と午後の暑さがおさまって来た時間に観光するので、全く問題なし!

トルファンは、オアシスの町なので、川のそばには、豊かな緑が広がっています トルファンは、オアシスの町なので、川のそばには、豊かな緑が広がっています

トルファンで現地ツアーに参加してみよう!

トルファン観光は、市内中心部の蘇公塔をのぞいて、ほとんどが郊外にあります。効率よく、安く回るのなら、現地ツアーに参加するのが一番です。ツアーに参加した場合、観光は東西に分かれており、東に高昌故城、火焔山、ベゼクリク干佛洞、アスターナ古墳などの見どころが集まっています。朝夕2部に分かれたツアーは、午前中に東線を行くところがほとんどです。午後に夕日の観光スポットである交河故城と市内中心部の蘇公塔などを訪れます。トルファン到着日は、「こんな暑さの中を本当に観光できるんだろうか」と、不安になるはず。でも、ツアーに参加すると、意外と楽しい観光ができてしまうのです。(後編に続く)

市内中心部からわずか2キロのところにある蘇公塔。1779年に建てられた塔は、現在は内部に入ることができません 市内中心部からわずか2キロのところにある蘇公塔。1779年に建てられた塔は、現在は内部に入ることができません