新疆ウイグル自治区のウルムチの食堂で初体験!

二人でポロを半分ずつ食べようとしていたのに、「注文は一人一品、お願いします」とお店の人に言われてしまいました。中国の大都市とは言え、ここは新疆ウイグル自治区のウルムチです。沿岸部の上海や北京ではなく、最も内陸部にある都市の食堂でこんなことを言われるなんて! 思わず「えっ!」の声がもれ、ポカンとお店の人の顔を見つめてしまいました。ウルムチと比べると、沿岸部よりで観光地でもある、四川省の成都や陝西省の西安でも「一人一品注文しろ」なんて言われたことは、一度もありません。

ギルダと呼ばれる、もっちりした食感のナン。1個1.5元(約30円) ギルダと呼ばれる、もっちりした食感のナン。1個1.5元(約30円)

ウルムチの食堂で食事すると、食費はいくら?

ポロは新疆ウイグル自治区に住む、少数民族のウイグル族の料理です。羊肉、にんじんを炊き込んだピラフです。大きな羊肉がのっているポロは、一皿をふたりで分けると、ちょうどいいのですが、この店は、一人一品が原則です。もう一品はサオメンと呼ばれる、炒めた麺にしました。ポロが22元、サオメンが18元。二品で40元(約800円)です。高いっ! 日本の物価を思えば、安いですが、中国の食堂レベルの店でこの値段は、突出して高いです。ちなみに北京の老舗食堂でも、麺は12元(約240円)ぐらいです。日本円が下がっていることも、物価高を感じる原因ですが、それ以上に新疆の物価が上がる速度が、とにかく速いのです。

食費の高騰は、円安のせいだけではありません!

その土地で、一番食べられている麺と言うのは、その土地の物価を知る手がかりになります。新疆を代表する麺と言えば、ラグメンです。羊肉と野菜炒めを手打ち麺にかけて食べる混ぜ麺で、ウルムチなら18元(約360円)が相場です。サオメンもだいたいラグメンと同じ値段です。ウルムチのラグメンは、繁華街から離れた食堂レベルの店でも18元です。ラグメンは、2012年は、どこも10元でした。たった4年で1.8倍です。今、ウルムチのレストランで食事をすると、北京のレストランで食事をするより高いと言われています。

食の物価が高い新疆で、変わらずに安いものとは?

西安からローマまで続くシルクロードに位置する新疆は、外国人には人気のエリアですが、めっきり日本人旅行者が減りました。こんな新疆で、たったひとつ、昔から変わらず安いものがあります。ウイグル族の主食のナンです。昔も今も小さなものは1〜1.5(約20〜30円)、大きなもので2〜3元(約40〜60円)です。「新疆でナンの値上げをすると、暴動が起きてしまうから、政府がナンの値段を抑えている」といるというウイグル族の冗談が事実に思えてしまうほどです。今、ナンだけが、お財布を気にせず、ガンガン食べられるものかもしれません。新疆に行ったら、まずは安くて美味しいナンの食いだめです!