歴史の街、西安は少数民族の料理がおいしい

中国の真ん中よりやや東よりにある西安は、かつては長安と呼ばれていました。紀元前11世紀より10世紀初頭まで10を越える王朝が都をおいた古都です。兵馬俑をはじめ、楊貴妃と玄宗皇帝のロマンスが生まれた華清池など、歴史遺産の宝庫です。あまりにも歴史が有名すぎて、西安が何を食べても外れがない、おいしい町だということは外国人には全く知られていません。シルクロードの玄関口でもある西安にはイスラム教を信仰する回族が多く住んでいますが、この回族は中国では料理上手で知られています。とくに回族がつくる麺類は天下一品なのです。

陝西省の古都西安で超幅広ラーメンにはまる! 陝西省の古都西安で超幅広ラーメンにはまる!

日本のラーメンとは異なる西安のラーメン

中国の西北部では回族が打つ「拉麺(ラーミェン)」は、漢民族が打つラーメンよりおいしいと言われています。「拉」は中国語で引っ張るという意味です。生地を引っ張って作った麺なら、どんな形でもラーメンと呼びます。美食の街、西安の名物ラーメンはなぜかおもしろい名前のものが集まっています。一番有名なのは「biangbiang麺」という超幅広麺です。だいたい幅4、5センチぐらいです。「biang」の字は大変難しく、画数も40以上あります。現在は使われていない上に、画数が多すぎるので、中国でもローマ字でbiangbiang麺と書かれることもあります。このbiangbiang麺は汁なしで「油溌辣子(ヨウポーラーズ)」と呼ばれる辣油をかけて食べます。

ラーメンの名前は見た目できまる?

「クー帯麺(クータイミェン)」というのもあります。「クー帯」とは中国語で「帯」という意味です。腰にまく帯のような麺なので、やはり超幅広です。その幅約4、5センチ。そのためクー帯麺のことをbiangbiang麺と呼ぶ人もいます。ゆで汁ごと麺を、洗面器に入れて出す店もあります。そんな店ではトマトべースや醤油ベースのタレにつけて食べます。ゆで汁なしで出てくる場合は、油溌辣子をかけた混ぜ麺です。

西安の麺の味の決め手は油溌辣子

さらに一般的なのは「チェー麺(チェーミェン)」です。「チェー」はひっぱるという意味です。だからラーメンと同じです。クー帯麺やbiangbiang麺よりは幅が狭く、だいたい幅2,3センチほどです。油溌辣子をかけて食べる混ぜ麺です。中国西北部の中国人は一人っ子世代でなければ、自分で麺を打てます。チェー麺はお店よりも、家で簡単に作って食べるほうが多い麺ともいえます。西安の超幅広ラーメンは日本人が想像するラーメンとはかなり違います。名所旧跡巡りの合間に、西安のおもしろラーメン、食べ歩いてみませんか!