中国のB級グルメで、物足りないと感じること

麺類は文句なしにおいしいですが、私はいまひとつスイーツで物足りなさを感じてしまいます。いつもならおなかいっぱいで食べないスイーツも、旅先だからしっかり食べたいのに。食事の後のスイーツは、重要です。これをすっ飛ばしてしまうと、不満が残ります。見どころがいっぱいあって、ごはんがおいしくて、スイーツも充実している。飲茶発祥の地、広東省の広州あたりがこの条件を満たしてますが、デザートの冷やし方に難点があります。そこでおすすめなのが、陝西省の西安です。

ナツメ、クコの実など、美容に効果があるドライフルーツが入った「八宝粥」 ナツメ、クコの実など、美容に効果があるドライフルーツが入った「八宝粥」

西安のB級グルメを担っている人たち

中国の真ん中よりやや東に、陝西省の西安があります。かつて長安と呼ばれ、西漢や唐の都だった西安は、中国では有数の何を食べてもおいしい町です。かつての古都は、開封や洛陽など、どこも美食の歴史があるのか、おいしい町が多いですが、西安もそうです。他の町には見られない西安の食の特長は、スイーツがとにかく充実していることです。これは西安に住んでいる少数民族の回族と関係があります。イスラム教徒である回族は、お酒を飲まない分、甘いものを好んで食べます。西安のB級グルメと言えば、回族の食がほとんどを占めています。甘い物好きの回族だから、スイーツも充実しているのです。

回族街で出会う名物スイーツいろいろ

西安の中心部に建つ鐘楼の西北部は、回族の居住区になっています。中でも北院門街(通り)を中心とした回族街は、西安を代表するB級グルメスポットです。ここに西安のスイーツが集まっています。代表的なものは、「黄桂柿子餅(ホワングイシーズビン)」です。オレンジ色のお焼きを焼いている屋台が並んでいるのですぐ、わかりますよ。これは柿のペーストを練り込んだ小麦粉生地にあんこやクルミを入れて、油で揚げるように焼いたものです。9〜4月なら「桂花糕(クイホアガオ)」を食べてみましょう。きんもくせいの香りをつけたおはぎに、甘酸っぱいナツメのペースを塗って蒸したものです。

どこか和風な西安のスイーツ

西安の伝統的なスイーツには、どこか和風のものがあります。「蜂蜜涼糕(フォンミーリャンガオ)」、「白糖涼糕(バイタンリャンガオ)」です。どちらも甘くないおはぎに蜂蜜やきなこをかけたものです。西安らしいのは、バラの花の塩漬けを使うところです。ほのかな塩味がアクセントになっています。おすすめは西安版ぜんざいの「八宝粥(バーパオチョウ)」です。小豆が入ったお粥で、中国各地にありますが、西安の回族のものは、どこのものよりも豪華です。ピーナッツ、バラの花の塩漬け、干し葡萄、サンザシゼリー(サンザシの実で作ったゼリー)などが入っていて、見た目も抜群です。西安は、スイーツ好きの女子旅にぴったりです。