シーズンオフの冬に信じられないほどの観光客がいる町

「もう12月。旅行シーズンはとっくに終わっている時期の平日なのに、いったいこの観光客の多さはなんなの!」。ここは、陝西省の省都、西安の回族街です。冬のシーズンオフの時期に、どうして、うじゃうじゃと言うほどの観光客がいるのか、わかりません。回族街の盛り上がり方に驚くばかり。西安の中心部には「鐘楼」と呼ばれる、明代に建てられた楼閣があります。この鐘楼の北西部に広がっている地区が、少数民族の回族が多く住んでいるところです。回族は、イスラム教を信仰しています。この地区の一角、食堂やお土産物屋さんが集まっている北院門街(通り)を通称、「回族街(ムスリムストリート)」と呼びます。

回族街の両端に見える旗に書かれた料理は、みんな西安名物! 回族街の両端に見える旗に書かれた料理は、みんな西安名物!

回族街がこんなにも広くなっていた!

中国の古都、西安は、兵馬俑、秦始皇帝陵、華清池など、世界遺産や歴史的にも有名なみどころが多い町です。もともと中国全土だけでなく、多くの海外からの旅行者が訪れます。それでも5、6年前なら、シーズンオフの冬になると、旅行者がぐっと減りました。それが今、冬でもこんなに観光客がいるのですから、回族街がものすごくパワーアップしています。回族街は、北院門街が観光客が多い通りでした。周辺の大皮院、西羊市街に行くと、観光客は少なくなります。北院門街より400メートルほど西にある北広済街、さらに西の大学習巷まで行くと、歩いているのは、ほとんどが地元っ子でした。今は、ここにも観光客が来るようになりました。

回族街で売られている定番の西安名物

そのせいか、今までなかったレストランや食堂が続々とオープンし、とにかくにぎやか! 屋台の数も倍増したといってもいいほどです。柿の実を生地に練り込んだ「黄桂柿子餅(ホワングイシーズビン)」、ちぎったパンを羊のスープにいれて食べる「羊肉泡馍(ヤンロウパオモー)」、ごまだれうどんの「麻醤涼皮(マージャンリャンピー)」などが至るところで売られています。きんもくせいの香りをつけた中国版おはぎの「桂花糕(クイホアガオ)」の屋台の数も半端じゃないほど増えました。ひんやりつめたい桂花糕にナツメのペーストをかけて食べると、本当に美味しい。上品な甘さです。

2015年冬の回族街の新しい(?)名物とは?

2015年冬、回族街では、新疆ウイグル自治区に多く住む、少数民族のウイグル族の店が、ものすごく増えていました。彼らは、通りに面したところに窯を置き、「馕(ナン)」を売っています。ナンは、窯の壁に貼り付けて焼くパンのことです。目の前で作り、焼きたてを窯から出して売っているので、旅行者に大人気。ゴマたっぷりのナンを片手にぶらぶら歩いている人の多いこと! 今や新疆のナンが西安名物と言ってもいいぐらいです。一気にパワーアップした回族街で、西安のB級グルメを楽しんでみませんか!