中国ならどこにでもある名前のおいしいお菓子

サクサクした食感なのに、甘いっ! でも、甘ったるくはないんです。ひとかけら食べただけで、けっこうお腹にきます。それぐらい重い食感です。でも、おいしくて、時間をおいてまた、食べたくなります。このお菓子が「胡桃酥(フータオスー)」と「花生酥(ホアションスー)」です。胡桃酥と花生酥って、中国のどこに行っても売っている、お菓子の名前です。私のおすすめの胡桃酥と花生酥は、西安の回族街で売っているものです。

胡桃酥も花生酥ともに5、6本入りの包みが15元(約300円)。ばら売りもありますよ! 胡桃酥も花生酥ともに5、6本入りの包みが15元(約300円)。ばら売りもありますよ!

西安で見つけたイスラムのお菓子とは?

中国の真ん中よりやや東、陝西省の西安は、前漢や唐を含め、13もの王朝の都が置かれた古都です。ローマまで続くシルクロードの出発点になる町でもあります。中国では、西安から西側は、イスラム教を信仰する少数民族が多く住む地域になります。西安にも多くの回族が住んでいます。西安の中心部に立つ鐘楼の北西部が、回族の居住区です。中でも北院街と呼ばれる通りの周辺は「回族街(ムスリムストリート)」と名付けられ、大きな美食街になっています。胡桃酥と花生酥は、回族街の屋台で売られているイスラム教徒のお菓子です。

西安の回族街で売っている名物お菓子

宗教上の理由からお酒を飲まないイスラム教徒は、甘いもの好きなので、回族街には、名物のお菓子があふれています。柿のペースト入り生地の中に、あんこやレーズンを入れて揚げた「黄桂柿子餅(ホアングイシーズビン)」、キンモクセイの香りをつけた、おはぎにナツメのペーストを塗って蒸した「桂花糕(クイホアガオ)」など、つまみ食いしたくなるお菓子がそろっています。緑豆ペーストを固めた「緑豆(リードゥガオ)」、日本のきなこもちに似ている「白糖涼(バイタンリャンガオ)」は、どこか和風な感じがする西安の名物お菓子です。

胡桃酥と花生酥と相性がいい飲み物とは?

胡桃酥と花生酥は、お餅やおはぎ系が多い西安のお菓子の中では、珍しいタイプです。「酥(スー)」とは、中国語でサクサクしたものを指します。パイもパンもビスケットもサクサク感があれば、全て、酥になります。胡桃はクルミ、花生はピーナッツです。砕いたクルミやピーナッツを混ぜ込んだ飴を固めたものが胡桃酥と花生酥です。クルミやピーナッツの、こってりした甘さがサクサク感によって、うまく和らいでいます。ひとかけらをコーヒーや濃い目の緑茶と一緒に味わうと激うまです。胡桃酥も花生酥も、一つずつ包装されたお菓子ではないので、会社で配るお土産には不向きです。しかし日持ちするので、自分や自分の家用のお土産にいかがですか?