見た目の重さが怖い! 西安の名物お菓子

あんこ、きな粉、はちみつ、黒糖シロップが、全部、かかっています。ここまでそろうと、見た目だけでも、かなり重そう。日本人にもおなじみの食材で出来ているので、いったい何で出来ているのかわからなくて、トライを躊躇するなんてことはありません。食後のデザートとして、食べてみたいのですが、2、3口でおなかいっぱいになりそうです。しかも1人前の量がけっこう多いので、食べるかどうか迷ってしまいます。このちょっと和風なお菓子は、陝西省西安で人気の「バイタンリャンガオ」です。

バイタンリャンガオは、イスラムのお菓子というより、庶民的な和菓子屋さんのお菓子みたい バイタンリャンガオは、イスラムのお菓子というより、庶民的な和菓子屋さんのお菓子みたい

西安に多く住んでいるイスラム教徒の回族とは?

中国の真ん中よりやや東側、陝西省の省都、西安は、かつては長安と呼ばれ、13もの王朝の都が置かれた古都です。シルクロードの玄関口でもある西安には、イスラム教を信仰する少数民族の回族が多く住んでいます。宗教上の理由からお酒を飲まない回族は、男性でも、かなりの甘い物好きです。そのため、回族が作り出すお菓子のレパートリーの豊富さは、突出しています。西安中心部に立つ鐘楼の西北部一帯は、回族が多く住むエリアです。ここでバイタンリャンガオは売られています。

バイタンリャンガオにトライしてみました!

バイタンリャンガオと一緒に必ず「フォンミーリャンガオ」も売っているので、両方、食べてみました。生地は、どちらも一言で言えば、日本のおはぎと同じ。違うのは、甘さ。どちらも全然、甘くないです。バイタンリャンガオは、甘さ控えめのあんこ入りのおはぎにきな粉がかかっています。その上にバラの花の塩漬け、はちみつをトロリ、さらに黒糖シロップです。これだけ甘いものをかけても、おはぎに甘味がないので、ちょうどいい感じ。バラの花の塩漬けは、あんこの隠し味に塩をいれるような感覚でしょうか。フォンミーリャンガオは、おはぎにバラの花の塩漬け、蜂蜜、黒糖シロップをかけたものです。こちらも甘さ控えめで美味しいです。

バイタンリャンガオよりもっと、もっと甘そうなお菓子

どちらもここまで甘くないとは! 完全に予想を裏切られてしまいました。甘くない分、まんぷく感も軽めです。他にも西安には、回族のお菓子が山ほどあります。見た目の重さがダントツなのは、「ジンガオ」です。どっちゃりしたおはぎに、黒糖に見えるタレを混ぜて蒸したものです。実は、このお菓子、西安の朝ごはんの一つです。こちらもおはぎには、甘さゼロ。黒糖に見えるのは、ナツメのペーストです。ほのかに甘酸っぱいナツメが唯一の甘味です。西安の回族のお菓子って、どれも見た目とは裏腹にヘルシーなのです。西安名物の重い粉もの料理の後のデザートに、バイタンリャンガオはいかがですか!