日本と中国の餃子に対する感覚の違い

今、日本の若い女性の間で餃子ブームだそうです。「餃子女子」なんて言葉も生まれ、餃子を食べ歩く女性が、急増中らしいです。ワインと餃子を楽しむお店までオープンしました。日本人にとって、餃子と言えば、焼き餃子です。お隣の中国は、餃子発祥の地であり、餃子の本場です。中国では餃子と言えば、北方に住む中国人の主食のひとつです。中国では焼き餃子は「鍋貼(グオティエ)」と呼ばれ、メジャーな存在ではありません。ゆでただけの「水餃子(シュイジャオズ)」が、中国では一番メジャーです。

これで1人前。黒酢のおかげでさっぱりしているとはいえ、日本人にはかなり多め。 これで1人前。黒酢のおかげでさっぱりしているとはいえ、日本人にはかなり多め。

中国で見つけた女性に受ける餃子とは?

それにしても「若い女性に受ける食べ物=餃子」というのが、なかなかピンときませんでした。今まで若い女性に受けてきた食べ物って、ヘルシーだったり、盛り付けがかわいいやおしゃれだったりという特徴がありました。焼き餃子って、どれにもあてはまらない。どちらかといえば、がっつり系の食べ物です。中国には「餃子女子」なんて言葉はありませんが、女性に特に人気がある餃子があります。ブームという訳ではないですが、その餃子を食べているのは、いつ見ても女性が多い。

びっくりするような黒いスープの正体

その餃子は「酸湯水餃(スワンタンシュイジャオ)」です。中国の中でも餃子の本場といわれる東北地方でも北京でもあまり見かけません。米を主食とする中国南部にもないです。酸湯水餃は、中国の真ん中よりやや東、陝西省の西安より西でよく食べられている餃子です。ぷっくり分厚い生地の餃子が、黒酢入りの酢っぱいスープに入っています。お店によっては、ぎょっとするような黒いスープに入っているので、びっくりしますが、食べてみると、これがおいしい! だって、水餃子はもともと黒酢につけて食べるもの。黒酢入りのスープと相性がいいのは当たり前です。

酸湯水餃が女性に受ける理由は日本も同じ!

西安より西に位置する甘粛省の蘭州や青海省の西寧の食堂では、酸湯水餃は、ごく一般的な料理です。もともと西北部の人は酸っぱくて辛い味付けを好みます。また、女性は、酸味がきいた食べ物が好きです。西北部の女性が酸湯水餃をよく食べるのは、まさに必然です。水餃子なのでもともと脂っこくはありませんが、黒酢入りのスープで食べると、さっぱり感が増します。それに黒酢入りなんて、いかにもヘルシーな感じがしませんか? もし、酸湯水餃が日本に上陸したら、餃子女子に受けることまちがいなし?です。