中国のビールのおつまみって、いったい何?

ビールのおつまみと言えば、やっぱり枝豆! 太るから最悪の組み合わせとわかっていても鶏のから揚げもいいなあ。お隣の韓国では、「チメ」と言う言葉があります。「チ」はフライドチキン、「メ」は、韓国語でビールを意味する「メクチュ」を指しています。韓国では、ビールと言えば、おつまみは、フライドチキンと決まっています。じゃ、中国では、ビールのおつまみと言えば、いったい何が人気? 2000年代に四川省成都と北京に留学していたので、それなりに中国の食を見てきたはずなのに、わからないんです。大陸は広すぎるので場所によって、好みのおつまみが異なるからではなくて、「あれは、おつまみと言えるんだろうか?」という感じなのです。

中国で人気の下酒菜とは?

中国語で「下酒菜(シャージュウツァイ)」は、酒のさかなと言う意味です。一応、中国語にもおつまみを表す単語はあります。私が北京に行くたびに通っている小さな食堂の入り口には、巨大な洗面器に「涼拌(リャンバン)」と呼ばれる前菜が何種類も用意されています。中国の下酒菜と言えば、主にこの冷拌です。中でもきゅうりのぶつ切りを唐辛子、ゴマ油、刻んだにんにくであえたものは、定番中の定番です。ユバとセロリの酢のものも人気がありますが、私が通っている食堂では、なんといっても一番人気は、たにしです。ビールを飲むお客のほとんどが、唐辛子と一緒に煮た激辛たにしを注文するほどです。

人気の激辛たにし。食べると、お腹が痛くなることもあるので、要注意なおつまみ 人気の激辛たにし。食べると、お腹が痛くなることもあるので、要注意なおつまみ

居酒屋が少ない中国で、中国人がお酒を飲む場所

激辛たにしのように、その土地の人がビールと一緒によく食べていたものは、覚えています。でも、たにし以外の涼拌は、どうしてもおつまみって気がしないのです。中国の大都市に行くと、日本式の居酒屋がありますが、中国には、もともと居酒屋がほとんどありません。魯迅の小説には、居酒屋が登場しますが、大陸全体で見ると珍しい。中国人は、レストランや食堂でビールを飲みます。口水鶏やきゅうりの和え物などの涼拌類に加え、青椒肉絲などの炒め物も注文し、ビールに突入! 日本では「よだれ鶏」と言う名前で紹介される口水鶏は、ゆで鶏をラー油たっぷりの激辛のタレであえたものです。辛い料理って、本当にビールにあいます。ただ、口水鶏やきゅうりの涼拌って、お酒を飲まないお客も注文する定番の中国料理です。

もともとは、四川料理だけれど、四川省以外でも人気の口水鶏。スパイシーな料理って、ビールにあいます! もともとは、四川料理だけれど、四川省以外でも人気の口水鶏。スパイシーな料理って、ビールにあいます!

日本では人気のビールのおつまみは、中国では意外な組み合わせ

中国では、おつまみと普通の中国料理の違いがはっきりしません。中国人のお客のテーブルを見ると、ビールがメインなのか食事がメインなのか、謎です。ちなみに日本では、焼き餃子と言えば、ビールにあうおつまみに数えられますが、中国では下酒菜には入っていません。日本式居酒屋に行ったことがある一部の中国人には支持されていますが、焼き餃子とビールって、中国では思いもよらない組み合わせです。中国のレストランや食堂では、日本人がイメージするおつまみは、見つかりません。中国でビールを飲む時は、「ビールにあうなら、なんでもオッケー!」のノリで注文しましょう!

東北地方にとどまらず、南部の広州でも人気のハルピンビール。すっきりした飲み心地がおいしい 東北地方にとどまらず、南部の広州でも人気のハルピンビール。すっきりした飲み心地がおいしい