西安で一番人気がある美食街とは?

2018年9月、中国のニュースサイト「今日頭条」でこんな記事を見つけました。「最も西安らしい名物は、回民街でもなく、西羊市でもなく、この小さな通りに有り!」。中国の真ん中よりやや東に位置する陝西省の古都、西安はシルクロードの出発点でもあり、世界遺産の兵馬俑でも知られる世界的観光地。市内中心部の鐘楼に近い回民街、通称ムスリムストリートは、西安名物なら何でもそろっている美食街です。旅行情報サイトでも西安の観光地ランキング一位になったこともあり、1年を通してものすごい数の国内外の観光客が訪れています。これだけ観光客が多いと、イマイチと言う人がいるのが当たり前。最近、回民街は、観光客が増えすぎて、あまり評判が良くないのです。

回民街のメインストリートにあたる北院門。これはかなりすいているほう 回民街のメインストリートにあたる北院門。これはかなりすいているほう

4つの通りから成り立っている回民街

回民街は、鐘楼に近い鼓楼を通り抜けると、広がっている地域です。北院門、化覚巷、西羊市、大皮院の4つの通りから成り立っています。今日頭条の記事がさしている「本当の西安名物がある小さな通り」とは、大皮院のことです。大皮院は、回民街の一部ですが、メインではありません。メインは、やはり南北約1キロの北院門です。この通りは、名物料理のレストラン、土産物屋がこれでもかと軒を連ねています。大皮院は、北院門の北端から西に延びる小さな通りです。北院門とつながっているので観光客が少ないわけではないですが、北院門と比べると落ち着いた通りには違いない。記事では、本当の西安名物が集まっている通りと紹介されています。この意見には私も同感!

回民街の中心的通りの西羊市。北院門より小さなお店が多く、こちらのほうが散策は楽しい 回民街の中心的通りの西羊市。北院門より小さなお店が多く、こちらのほうが散策は楽しい

大皮院では、どんなものが食べられるの?

大皮院を代表する西安名物のお店と言えば、「盛志望」です。麻醤涼皮の名店で、回民街で一番美味しいと評判です。ねっとり重い胡麻ペーストと黒酢がきいたタレは絶品。うどんのような太目の麺とも相性ばっちり。イスラム教徒が多く住む回民街では、羊を使った名物料理が有名ですが、盛志望の麻醤涼皮は、日本人向けの名物です。また、大皮院には、朝ごはんの羊肉丸子胡辣湯の食堂が並んでいます。胡辣湯は、キャベツ、じゃがいも、カリフラワーなどのくず野菜がたっぷりのとろとろスープ。そこにカリッと表面を香ばしく揚げた羊肉団子が入れたものです。大皮院の羊肉丸子胡辣湯の食堂は、どれも名店ぞろい。朝から行列ができているのですぐ、わかりますよ。そのほか、酸っぱいスープで食べる水餃子や一人鍋のお店も集まっています。

大皮院の西の端にある盛志望の麻醤涼皮。盛志望は、現在24時間営業になっている 大皮院の西の端にある盛志望の麻醤涼皮。盛志望は、現在24時間営業になっている

地元度高い洒金橋と大皮院はどっちがおすすめ?

2000年代は、観光客が少なかった大皮院も観光客が徐々に増えてきました。私は、2015年頃から回民街から地下鉄で一駅西に離れた洒金橋に足を延ばしています。こちらは、地元度がぐっと高い美食街です。でも、2018年9月の「今日頭条」の記事を読むと、大皮院再発見の気分です。また、大皮院に行きたくなってきました。洒金橋は、地元度が高いだけに、安くて美味しい美食街ですが、初めての西安なら大皮院のほうがおすすめ。鼓楼や鐘楼などの西安を代表する歴史遺産に近い大皮院のほうが、周囲にモスクがいくつもあり、かつて都だった西安の歴史を感じられます。初西安で本当に美味しい名物料理を食べたいなら、大皮院に行ってみませんか!

大皮院の人気の胡辣湯屋さん。胡椒がきいた胡辣湯は、冬の麻ごはんにぴったり 大皮院の人気の胡辣湯屋さん。胡椒がきいた胡辣湯は、冬の麻ごはんにぴったり