壺口瀑布はどっちから見るのがいい?

黄土色の濁流がすさまじい勢いで流れ込む姿に、ただただ呆然。これが山西省と陝西省の境界線になっている黄河の上にある「壺口瀑布」です。川底をさらいながら流れる黄河の水なので、黄土色の濁流なのです。中国三大瀑布と言えば、広西壮族自治区の徳天瀑布、貴州省の黄果樹瀑布とこの壺口瀑布です。壺の口に水が流れ込む様子に似ていることから、この名前がつけられたと言われています。「壺口瀑布に行ったことがあるよ」と言うと、陝西省や山西省の人は必ず、こう言います。「どっち側から見た?」。山西省の人なら、こう付け加えます。「壺口瀑布を紹介している写真は全て山西省側から撮ったものなのよ」

黄河の絶景! 壺口瀑布を見に行こう! 黄河の絶景! 壺口瀑布を見に行こう!

個人で行くのはかなり面倒くさい壺口瀑布

私は壺口瀑布に行くのは2回目です。1回目は陝西省の古都、西安から1泊2日のツアーで行きました。2回目の今回は山西省の臨汾から日帰りツアーです。この壺口瀑布、個人で行くのは、とにかく交通の便が悪い。臨汾から壺口瀑布の風景区まで直通で行くバスがありません。個人で行くなら、臨汾バスターミナルからまず吉県まで長距離バスで行きます(所要約3時間)。そこで壺口瀑布行きのバスに乗り換えて約40分です。壺口瀑布行きのバスの本数は少なく1時間に1本程度です。これだけで交通費は片道約80〜90元(約1600〜1800円)かかってしまいます。ツアーなら直通で、しかも入場料込みで200元(約4000円)とおトクです。

黄土高原の景色を満喫!壺口瀑布ツアー

朝8時に臨汾を出発したツアーは10時45分頃には壺口瀑布風景区のゲートに到着です。黄土高原の乾いた世界にある壺口瀑布だけに周囲の山には樹木と呼べるような木がありません。山に横穴を掘って作った「ヤオ洞」と呼ばれる伝統家屋も、来る途中の道で見ることができました。風景区のゲートから橋を渡ると、壺口瀑布です。黄河の川幅は龍王山付近で約50メートルに狭まったところにできている滝です。滝の高さは約30メートルとたいしたことはないのですが、なんといっても濁流の水量にびっくりです。年間平均1000〜3000平方ℓ/秒です。水量が最も多いといわれる4月は、雪溶けの水が加わって、それはすごい迫力だそうです。

龍洞に降りられたら、ラッキー!

2回目の今回も運よく、滝壺にあたる「龍洞」に降りることができました。この龍洞に降りられるのは限られた期間のみで、年間2か月足らずとも100日足らずとも言われています。水量が多すぎても、降りられず、冬は凍ってしまうので降りられないのです。龍洞からは白い水煙が上がる姿を真横に見ることができます。そこに浮かんだ虹もくっきりです。私は2回とも山西省側から見ましたが、何度見ても黄土色の濁流の迫力に茫然。大自然の力強さに圧倒されました。黄河の絶景、壺口瀑布に行ってみませんか?