日本人が中国で見てみたい! 中国らしい風景

早朝、公園で中高年が集まって太極拳をする姿って、中国らしい! 旅先の中国で偶然、こんな人たちを見かけたら「今、本当に中国に来ている!」って気持ちになります。この公園の太極拳と同じぐらい、日本人にとって中国らしいと感じる光景があります。それは公園での書道の練習です。日本のテレビ番組などで見たことがあるかもしれませんが、中国の公園には、書道の練習をしている人たちがいます。太極拳のように朝と決まっているわけではなく、だいたい午後に現れる人たちです。

おじいさんの手づくりの筆にご注目! 気合入ってます! おじいさんの手づくりの筆にご注目! 気合入ってます!

中国の公園で見かける書道愛好家たち

公園で書道の練習する人たちは、どういうわけかおじいさんかおじさんでばかりで女性はあまり見かけません。こんな書道好きの中国人男性の必需品は、水をいれた大きなバケツと長さ40センチはあろうかという巨大な筆です。この筆に水をつけ、コンクリートの地面に、見事な字を書いていきます。もちろん、人によって、楷書、篆書、隷書など専門があります。中国人は、字が上手な人が多いのですが、公園で書道の練習をしている人は、とにかく上手です。中国人にとっては、見慣れた風景のはずですが、見事な字を書く人のまわりには、人だかりが出来ています。

西安の大雁塔広場で出会った書道愛好家

2015年の秋、陝西省の古都、西安にある大雁塔広場で、書道の練習をしているおじいさんに出会いました。この老人は、他の練習をしている人とは違います。柄の部分にペットボトルをとりつけ、バケツの水をつけなくても、字を書き続けられるという手作りの筆を持っていました。もちろん、見事な字を書いています。老人のまわりには、人だかりができていました。この老人が、「書いてみるかい?」と見学していた若い女性に聞きました。すると、この女性は手作りの筆を受け取り、地面に書き始めました。

公園で字を書くのに必要なものとは?

この女性が書いた字も「お見事!」と拍手したくなるようなすばらしい字でした。当たり前ですが、公園で字を書いている人に下手な字の人は一人もいません。あれっ、もしかして、これはパフォーマンス? 今、はじめて気づきましたが、公園で字を書くって、練習というより、披露している感じに近いです。字を書くって、単に字を並べたらいい訳ではありません。ちゃんと詩になっています。漢詩の教養がないと、書けません。大雁塔広場で筆を渡された若い女性も周囲のどよめきの中で、見事な字を書き上げました。公園で字を書くって、自分の腕前を披露することです。今日もまた、見事な字を見させてもらって、ラッキーでした!