マイナー観光地から一気に世界遺産になった大仏

私の大好きな中国のマイナーな観光地が、世界遺産に登録されました。観光客であふれかえることもなく、いつ行っても心ゆくまでじっくり見られるところであってほしかったので、少し残念でもあります。そこは中国の古都、陝西省の西安に近い彬県の彬県大仏です。よほどの石窟や大仏好きでないと聞いたこともないマイナー観光地です。西安は世界遺産の兵馬俑博物館をはじめ、三蔵法師がインドから持ち帰った経典を保存するために建てられた大雁塔など、スーパーA級観光地が集中しています。そのあたりと比べると彬県大仏はB級です。そんな彬県大仏が、世界遺産になるとは驚きです。

おじさん顔の大仏は中国でもめずらしい おじさん顔の大仏は中国でもめずらしい

忘れらない彬県大仏とは?

彬県大仏は、唐代の628年に建設され、応福寺と呼ばれていました。唐の太宗、李世民が指揮をした彬州の「浅水源大戦」でなくなった兵士たちの魂を祀っていました。北宋の仁宗皇帝の時代になると、慶寿寺と改められました。お寺の名前はさておき、高さ20メートル、肩幅13メートルの大仏様がすばらしい! 顔の下半分が濃い色をしています。そのため、なんだかおじさんっぽい顔で、強烈なインパクトがあり、忘れられません。大仏様の両脇の観世音菩薩像と大勢至菩薩像は、ふくよかで唐代の仏像の様相をしています。

彬県大仏が世界遺産に認定された理由

彬県大仏は、見ごたえは十分あったのですが、西安からは離れているせいか、訪れる観光客はまばらでした。2012年に訪れた時は、「世界遺産申請中」の看板がかかっていましたが、まさか本当に認定されるとは思ってもみませんでした。それが2014年、「シルクロード:長安と天山回廊の交易網」の名で登録の認可がおりました。シルクロードは西安からローマまで続く交易の道です。中国、カザフスタン、キルギスの関連史跡33件と合わせての登録でした。彬県大仏は、これで一気にメジャー観光地になるのでしょうか?

彬県石窟へは何で行くのが便利?

さて、彬県大仏への行き方ですが、彬県は西安から西北に約120キロのところにあります。2015年の4月には西安から彬県まで鉄道も開通しましたが、本数も多く行きやすいのは、やはりバスです。西安の城西バスターミナルから、彬県までの高速バスに乗って約2時間で彬県バスターミナル着です。彬県バスターミナル前から3路バスに乗れば、約20分ほどで彬県大仏の真ん前に到着です。マイナー観光地から世界遺産になった彬県大仏に行ってみませんか? 時間をかけて行っただけのことはある大仏ですよ!