平日なのに、平日とは思えないほど観光客が集まる西安の回族街

2017年10月、国慶節の連休も終わり、静かになった平日の昼に、どうしてこんなに観光客がいるの! ここは、中国の古都西安の中心部に近い回族街です。ムスリムストリートと呼ばれ、旅行情報サイトの2017年の人気観光地ランキングでは、西安の第4位に選ばれています。世界遺産の兵馬俑や玄宗皇帝と楊貴妃で名高い華清池など、強力な観光地ぞろいの西安で第4位は、かなりすごいです。もし、西安美食街ランキングがあるなら、回族街はぶっちりの1位になること間違いなし。回族街は、中心部の鼓楼の北側の広い地区です。2010年頃には、北院門、大皮院、西羊市と呼ばれる通りは、観光客が多いにぎやかな通りでしたが、その他は、静かな通りでした。今は、にぎやかな通りがどんどん拡大しています。

10月中旬の平日なのに回族街の北院門は、人、人、人! 10月中旬の平日なのに回族街の北院門は、人、人、人!

回族街の中心部からちょっと離れた北広済街

回族街の中でも鼓楼の北側を通る北院門は、回族街の中心となる通りです。ここに行けば、豚肉を使わない西安名物なら何でも食べられます。しかも、どの食堂もほぼ24時間営業! 北院門の観光客が多すぎるので、私は北院門から西に約400メートルほど離れた北広済街が好きでした。地元っ子向けの食堂が並ぶ、のどかな通りでした。2015年になると、ここも観光客でいっぱいになり、回族街の中核となる通りに変っていました。2017年秋、素朴なイスラム世界が垣間見られ、西安グルメも楽しめるので、おすすめしたい通りは、大学習巷です。北広済街から西に約200メートルほど離れた、南北に走る通りです。

北院門の観光客が多すぎて、大学習巷は寂しい感じだけど、実際はにぎやか下町 北院門の観光客が多すぎて、大学習巷は寂しい感じだけど、実際はにぎやか下町

下町の路地なのに、どうして大学習巷?

「大学習巷」って、ちょっと変わった名前です。回族街らしくモスクもあります。大学習巷と言う名前の由来は、唐代の開元(713)年、ここに西域の国からやってきた使節が駐屯する施設があり、文化交流の場であったことと関係があります。また、中国の儒教文化を学び、外国に赴く使節を育てる学校がここに設立されたので、大学習巷になったそうです。モスクは今も残っていますが、学校は残っておらず、今では、にぎやかな下町になっています。地元っ子向けの屋台が多く、西安名物の朝ごはん食堂もあります。「胡辣湯(フーラータン)」と呼ばれる、野菜のとろみスープは、観光客にも人気の西安の朝ごはんです。大学習巷の食堂まで来ると、地元っ子と一緒にのんびり食べられますよ。

大学習巷のモスク。礼拝堂以外は自由に見学オッケー! 大学習巷のモスク。礼拝堂以外は自由に見学オッケー!

ローカルな魅力でいっぱいの大学習巷

大学習巷は、地元向けの下町ですが、西安名物は、胡辣湯だけでなく、何でもそろっています。西安を代表する名物の「羊肉泡(ヤンロウパオ)モー(食へんに莫)」だって食べられます。これはわずかばかりの羊肉が入った牛骨スープで小さくちぎったモーと呼ばれる素焼きのパンを煮込んだものです。もともとは肉体労働に従事する貧しいイスラム教徒の朝ごはんでしたが、今では、西安を代表する名物料理になっています。大学習巷のモスクは、北院門に近いモスクと異なり、入場料は無料! モスクを見学させてもらって、観光客向けではない西安グルメが楽しめます。あまりにも多い観光客は、苦手だけど、回族街を満喫したいという人は、大学習巷まで足を延ばしてみませんか!

羊肉泡モーは、とにかくおなかに来る料理。夜に食べるのはおすすめできません。地元っ子も昼に食べる料理なので、昼に食べましょう! 羊肉泡モーは、とにかくおなかに来る料理。夜に食べるのはおすすめできません。地元っ子も昼に食べる料理なので、昼に食べましょう!