中国で流行っている「窮游」とは?

もうすぐ春休み! 卒業旅行で中国に行くのなら、中国人の間でも「バックパッカーの旅にぴったり」と言われている都市に行ってみませんか! 中国では、バックパッカーの旅のことを「窮游(チュンヨウ)」と呼びます。窮游とは、貧乏旅行のことです。バックパックをしょって、自分で宿や交通手段を手配していても貧乏旅行ではない人もいます。それでも中国では、ひとくくりに窮遊と呼びます。この点には納得がいかないのですが、「バックパッカーの旅にぴったりな都市」と言われている都市には、納得です。

食事の物価の安さは、バックパッカーの旅にぴったりな都市の必須条件 食事の物価の安さは、バックパッカーの旅にぴったりな都市の必須条件

バックパッカーの旅にぴったりと言われている中国の都市

「バックパッカーの旅にぴったりな都市」の条件と言えば、やはり物価が安いこと。食事はもちろん、宿泊費も安いのが一番。ぴったりあてはまるのは、西南部の四川省成都と西北部の陝西省西安です。どちらも中国人だけでなく外国人にも人気が高く、ユースホステルの数も多いので、安宿探しは楽勝。「漢庭」や「七天」などの全国チェーンのビジネスホテルのツインでも1泊120元(約2160円)ぐらいからあると言われています。120元は、都市部にある有名チェーンのビジネスホテルの代金としては、相当お得です。そしてごはんが安くて美味しい! 麺なら1杯10元(約180円)で食べられます。上海や北京なら、1杯14、15元(約252、270円)が相場なので、10元は、かなりお安い。しかも成都と西安は、中国有数の美味しい町です。

西安の稍子門国際ユースホステル。宋を建国した趙匡胤の親戚の邸宅がユースホステルになっている 西安の稍子門国際ユースホステル。宋を建国した趙匡胤の親戚の邸宅がユースホステルになっている

西安と成都がバックパッカーの旅に向いていると言われている理由

観光面では、西安と成都は、世界遺産を含め、とにかく見どころが多い町です。西安郊外の秦の始皇帝陵、成都から訪れる九寨溝、ジャイアントパンダ保護区群などの世界遺産も充実しています。特に四川省には、世界遺産の文化遺産と自然遺産がそろっています。また、成都は「三国志の聖地」と呼ばれる武候祠、唐代の詩人、杜甫の廬があった杜甫草堂があります。西安には、三蔵法師がインドから持ち帰ったお経を保管した大雁塔など、どちらの都市も歴史遺産の宝庫です。ただ、中国の観光地の入場料の高さを考えると、西安と成都は、本当に旅の物価が安い町なんだろうかと思ってしまいます。そのかわり旅の予算のほとんどを占める宿代と食費が安い町なので、ここは、良しとします。

西安郊外のある乾陵。唐の第三代皇帝の高宗と則天武后の合葬墓。西安は市内郊外ともに歴史遺産の宝庫! 西安郊外のある乾陵。唐の第三代皇帝の高宗と則天武后の合葬墓。西安は市内郊外ともに歴史遺産の宝庫!

卒業旅行は、西安と成都に行こう!

ただ、成都も西安もメジャーすぎます。日本人でも「いまさら卒業旅行におすすめでもないだろう」と思う人がいそうです。確かにそうですが、西安も成都も入り口の町です。成都からバスや飛行機で訪れる九寨溝は、四川省北部に位置し、チベット族が多く住んでいます。四川省北部は、チベット族自治州になっており、草原やラマ教寺院など、チベット文化を体験できる地方です。西安は、ローマまで続くシルクロードの出発点です。西に進むと、回族やウイグル族などのイスラム教を信仰する少数民族が多く住む地方が広がっています。成都も西安もその先には、漢民族とは異なる民族の文化が待っています。成都も西安も未知なる世界への入り口と言ってもいい町です。旅立ちの時ともいえる卒業旅行にぴったりだと思いませんか?

四川省北部のカンゼチベット族自治州カンゼ。ここでは、漢民族が少数民族。民族衣装を着たチベット族がほとんど 四川省北部のカンゼチベット族自治州カンゼ。ここでは、漢民族が少数民族。民族衣装を着たチベット族がほとんど