私が新幹線ではなく、快速や普通列車に乗る理由

中国を旅行中、円安と中国の物価高のダブルパンチで「高鉄(ガオティエ)」なんて、なかなか乗れません。「高鉄」とは、中国の新幹線のことです。例えば、陝西省の古都西安から河南省の古都洛陽に行く時、高鉄に乗ると、約1時間30分で着きますが、料金は二等車で174元(約2967円)。快速や特急などの普通列車なら、約5時間20分もかかりますが、硬座(ハードシート)なら、たった54.5元(約927円)。中国では、高鉄以外の列車のことを快速や特急であっても高鉄ではないという意味で普通列車と呼ぶようです。私は、高鉄と普通列車を使い分けていますが、本当は普通列車派です。時速300キロもある高鉄に乗ると、景色がほとんど見られません。普通列車の窓から黄土高原の乾いた大地や石ころ砂漠を見ながらの旅は、まさに中国鉄道大紀行! 中国の旅は、やっぱり普通列車で行くのが楽しいです。

楽しい普通列車の硬臥の旅。長距離なので、自分の席の近所の人と少しだけ仲良くなれるのが醍醐味。ただし、自分の席のそばに足が臭い人やい大きないびきの人がいると悲惨! 楽しい普通列車の硬臥の旅。長距離なので、自分の席の近所の人と少しだけ仲良くなれるのが醍醐味。ただし、自分の席のそばに足が臭い人やい大きないびきの人がいると悲惨!

脚をはじめ、いろんなにおいがこもった緑の車両

2017年7月7日の中国のニュースサイト「今日頭条(今日のトップニュース)」でこんな記事を見つけました。「高鉄に比べて、臭い足のにおいが充満した緑の列車が懐かしい」。緑の列車とは、普通列車の各停や快速のことです。特急は、白い車体なので緑の列車ではありません。長距離が多い緑の列車の硬臥(ハードベッド)車両に乗ると、ベッドに横になる際、靴を脱ぎます。隣のベッドに足が臭い人がいたら、本当に災難です。足のにおいだけでなく、緑の列車には、カップラーメンや持ち込んだ様々な食材をはじめ、いろんなにおいがこもっています。最近の中国の若者の中には、変なにおいが充満した緑の列車に乗れない、乗りたくない人が増えて来ているようなのです。

西安発の緑色の列車。最近は、緑色の列車は、どんどん少なくなっている 西安発の緑色の列車。最近は、緑色の列車は、どんどん少なくなっている

高速鉄道に慣れると、緑の列車に乗れなくなる理由

90年代や2000年代の前半頃の学生は、春節などの休暇の際、身動きもとれないほどの満員列車内に1、2泊して、ふるさとに帰るのが当たり前でした。今の学生は、高鉄や飛行機を使って、あっと言う間に里帰りします。若い世代は、鉄道で移動する際は、基本、高鉄と言う人が増えています。高鉄は、長距離を乗ると、飛行機より料金が高くて時間がかかるので、2,3時間の短距離で乗るお客も少なくありません。そのため、高鉄では車内でカップラーメンを食べる人は、ごく少数派です。飲食をしないので、車内は清潔で変なにおいもほとんどありません。高鉄に乗り慣れた若い世代は、緑の普通列車に乗ることが、苦痛のようです。

高鉄は、だいたい専用駅を使っていることが多い。高鉄専用駅は、普通列車の駅と違い、市内中心部から遠いので不便 高鉄は、だいたい専用駅を使っていることが多い。高鉄専用駅は、普通列車の駅と違い、市内中心部から遠いので不便

旅を楽しめるのは、高鉄それとも普通列車?

でも、いるんですね。「高鉄より緑の列車が懐かしい」と思う中国人が! きっと中年だと思います。緑の列車は、いろんなにおいがこもっていますが、乗客同士気さくにおしゃべりが始まり、楽しい旅になることもあります。高鉄は、シーンとした車内で寝ているお客がほとんどです。旅を楽しめるのは、緑の列車ではないかと私は思います。90年代は、かなりひどい使い方の時期もありました。それを思えば、、、。 私の場合、緑の列車で1泊する時、気になったのは、においではなくて、いびきです。ゴーッとすさまじいいびきが一晩中。今時の若者からすれば、緑の列車内で1泊する野はハードなのかもしれません。。

清潔で快適そのものの高鉄の車内 清潔で快適そのものの高鉄の車内