青海省西寧で日本人旅行者がはまった味

「あのお碗入りのヨーグルト、また食べたいねえ」と西寧に行ったことがある日本人旅行者が懐かしむ味があります。青海省の西寧って、中国人にとっても、マイナーなところです。そのわりには「こんな奥地なのに、なんで?」と思うほど、日本人旅行者に出会います。そのほとんどが青海省ではなくて、チベットが最終目的地です。西寧はチベットへの窓口になっている交通の要所です。現在はツアーに参加しないとチベットには行けませんが、かつては個人で自由に行くことができました。チベットのラサまでの鉄道やバスのチケットが手に入るまで、日本人旅行者は西寧をうろうろしていたのです。

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ガラス板の上に並んだお碗の中身とは?

西寧は標高約2300メートルもあります。夏涼しく、冬は零下を下回る日のほうが多いところです。イスラム教を信仰する回族が市内の中心部に住んでいるので、モスクやイスラム食堂が数多くみられます。緑を基調としたモスクや食堂が並ぶ街並みはエキゾチックで、漢族の町とは雰囲気が違います。白い帽子やベールをかぶった回族が歩いている西寧で、目につくのはガラス板の上にお碗を並べた屋台です。お碗の中身はヨーグルト! 黄色いバターがういた膜がはっているところが、いかにも手作りっぽい!  このお碗入りヨーグルトが日本人旅行者の懐かしの西寧の味です。

西寧名物お碗入りヨーグルトのお味

このヨーグルトは青海省の草原に住んでいるヤクのお乳で作っているんですよ。ヤクは標高が高い場所に生息する毛が長い牛です。ヤクのお乳で作ったヨーグルトは、こってり濃厚で生地も滑らかさに欠けます。食べる時にザラメをたっぷりかけるのが西寧流。ザラメのじゃりじゃり感とクリームのように重いヨーグルトの組み合わせが、素朴で癖になります。全く洗練されていないところが、まさに「草原の味!」という気がします。気が付くと、西寧滞在中、毎日食べたという日本人も少なくありません。

「徳禄」のお碗を見つけたら、食べてみよう!

西寧名物とも言えるヨーグルトなら、「徳禄酸奶(トゥールースワンナイ)」がおすすめです。西寧市内に多くの支店を持つ老舗ヨーグルト屋です。支店と言っても、ビルの軒下のいすとテーブルだけの屋台もあります。白いお碗に「徳禄」と書かれているので、すぐわかりますよ。日本人が行きやすいのは観光名所にもなっている「莫家街美食街」の入り口付近の支店です。徳禄以外のお碗入ヨーグルトもヤクのお乳で作ったものなので、味は保証付きです。白い帽子の回族とガラス板の上に並んだヨーグルトを見つけたら、食べてみましょう!濃厚な草原の味にはまりますよ!