中国西部、青海省の西寧って、どんなところ?

「寒いから暖房器に近い、一番奥のベッドにしよう!」とユースホステルの4人部屋にチェックインしました。中国の西から2番目にある青海省の省都、西寧です。西寧の標高は、2275メートルもあります。そのため、年間平均気温は5.6度と低く、かなり寒い地方です。冬や春は零下の日が続きます。冬の西寧のお宿には暖房は必須です。冬の温かい日でも夜になると、急速に気温が落ちます。だから、一番ドアから遠く、暖房器のそばにある奥のベッドを確保しました。それにしては部屋が寒い。

これがその絵。上手ではないが、遠くから見ると、本物にしか見えない。 これがその絵。上手ではないが、遠くから見ると、本物にしか見えない。

西寧のお宿で出会った衝撃体験

中国の北部、長江と呼ばれる揚子江より北側の地域にあるお宿の暖房は、セントラルヒーティングです。中国政府によって、暖房をいつから入れるかは、決められています。だいたい11月の半ば以降です。もちろん西寧のユースホステルもです。もう11月の下旬、どうして、こんなに部屋が寒いんだろう。初めてじっくりと壁際の暖房器を見ました。それは、壁に書かれた絵でした。壁に暖房器の絵を描くという発想もこんなものを本物と見間違える自分自身にも、あきれてしまいました。

「寒い季節だから南に行こう!」は中国では正しくない?

「寒い時こそ暖かい南に行こう!」と思う人は多いです。肌寒い卒業旅行シーズンに中国に行くのなら、「南」とは、日本人にも人気がある雲南省や四川省あたりです。この考え方は中国では、当たっているような外れているような、なんとも微妙です。というのも揚子江より南の地域の安宿は、暖房がなくても当たり前です。星付きやビジネスホテルクラスに連日、泊まるなら問題なしです。ユースホステルや安宿の場合、広い部屋なのに、暖房は古びた家庭用のエアコンだけです。全然、あったかくなりません。だから寒い時期こそ、安宿でも暖房がついているのが当たり前の北に行くのが正解です。そのはずだったのに、西寧のユースホステルでまさかの暖房なしです。

私が、このユースホステルを選んだ理由

暖房器が壁に描かれた絵だったなんて経験は、何十年も中国に通ってきて初めてです。思わず笑ってしまいました。私が泊まったお宿は、「インターネットが繋がりにくいことを除けば、完璧!」と絶賛されているところです。欧米人旅行者のバイブルと言ってもいいガイドブックが「ロンリープラネット」です。この中国語版で完璧とまでほめられたら、数あるユースホステルの中で、ここを選ぶのは当然ですよね。ロンリープラネットの調査員は、壁に暖房を描くというユーモアも高評価したのかしら? 何はともあれ、こんなことは例外中の例外です。中国は寒い季節こそ、部屋に暖房がある北を目指しましょう!