遠くても、なぜか日本人が多い青海省

広大な中国大陸の西から2番目の省、青海省って意外と日本人旅行者が多いところです。沿岸部の上海なら、なんとなくおもしろそうと国内旅行の延長のような感覚で行く旅行者がいます。青海省は気楽に行けないぐらい遠いのに、妙に日本人がいるのです。省都の西寧は、外観だけを見れば、高層マンションが立ち並ぶ大都会です。でも、歩いているのは民族衣装を着たチベット人や白い帽子をかぶった回族が目につきます。西寧って民族色豊かな町であり、チベットへの玄関のひとつです。こんなところに日本人は惹かれているのでしょうね。西寧観光の目玉と言えば、日帰りできる塔爾(タール)寺です。

西寧からの日帰り旅行! タール寺はのんびり楽しみましょう! 西寧からの日帰り旅行! タール寺はのんびり楽しみましょう!

日帰り旅行のおすすめスポット、タール寺

タール寺は、西寧から西に約20キロの湟中にあります。西寧からバスや乗合タクシーに乗れば、約30分で湟中に到着です。西寧から遠くないのに、高層ビルもない、低い山の中の町といった雰囲気です。畑を通りぬけ、湟中の町に入ります。チベット風の色使いの窓枠がある低層ビルや仏具屋さんが並ぶ湟中は、タール寺の門前町です。タール寺は、チベット語で「クンブム」と呼ばれるチベット仏教のゲルク派最大の寺院で、ゲルク派の開祖ツオンカパと深いつながりがあります。そのため湟中の中を歩いていると、煉瓦色の着物のような民族衣装を着たチベット族の姿ばかりが目につきます。

タール寺に到着、まずは観光!

団結南路で西寧からのバスを降り、1本道を上っていくと、タール寺の入り口に到着です。白い塔が8つ並ぶ普逝八塔が目印です。細い道沿いの北側に大径堂、ツオンカパを祀っている大金瓦殿などが並んでいます。この大金瓦殿では、五体投地しているチベット族の姿も見られます。その先にあるのは酥油花館です。ここでは、バターで作った、色鮮やかな仏像や花などが見られます。中に入ると、バターというよりも、黴臭いような匂いがしますよ。

タール寺観光が終わっても、すぐ西寧に帰ってはいけません!

タール寺はあまり広くないので、1時間もあれば見学できてしまいます。でも、タール寺の面白さは湟中ののどかな町にあります。青海省全体からチベット族が巡礼にやってくるので、いろんな地方の民族衣装も見られます。仏具屋さんでは、真剣に数珠を物色するチベット族の姿も見えます。チベット族の居住区の近所に住んでいる回族の食堂も、よりどりみどりです。バター茶が飲めるチベット族のお茶屋さんもありますよ。この湟中の町に漂うのんびり感がいいんです。タール寺を見学したら、そそくさと西寧に帰るなんてもったいない。湟中でごはんを食べて、たっぷりぶらぶらしてから西寧に帰りましょう。西寧〜湟中はバスの本数も多いので、余裕で日帰りできますから。