パンダのふるさとは四川省の山の中

愛嬌あふれるたれ目や、白黒の丸っこい体、ユーモラスな動きのジャイアントパンダ。その愛らしさから、パンダのファンは日本にも多く存在します。パンダが暮らすのは中国の四川省とその周辺の、主食の竹が生える標高1300mから3500mほどの高地。もし現地を訪れるなら、豊かな四川の森に暮らすパンダに合いに行ってみてはいかがでしょう。ただし、野生のパンダを見るのは至難の業。しかし四川省には、広大な敷地でのびのびと暮らすパンダに合い、触れ合うこともできる施設が存在するのです。

中国・四川省の森に暮らすパンダ。雅安のパンダセンターでパンダとふれあう 中国・四川省の森に暮らすパンダ。雅安のパンダセンターでパンダとふれあう

地震によって移されたパンダが暮らす

その施設が、中国、四川省の省都・成都から約150km南西にある、雅安市の碧峰峡パンダ研究センターです。2008年の四川地震で、四川省の臥龍にあったパンダ基地が被害を受けたため、そこにいたパンダと施設の機能のほとんどがここに移されました。雅安市の中心から、山中を進むこと約18km。碧峰峡パンダ研究センターは、総面積72万平方メートルという広大な敷地にありました。ここでパンダの保護や繁殖を行っており、約60頭のパンダが暮らしています。囲いの中は自然に近い環境で、パンダたちが木に登ったり竹の葉を食べたり、思い思いに過ごしています。その様子を眺めていると、こちらも思わずのんびり気分になってしまいます。

パンダとふれあう各種メニューを体験してみよう!

この碧峰峡パンダ研究センターには各種メニューが用意されていて、子供のパンダと遊んだり記念撮影をしたり、ミルクをあげたりできるのです。値段はそれなりにしますが、パンダと触れ合えるめったにないチャンス。私はパンダに竹をあげるメニューを体験しました。大人のパンダを相手に、檻越しに切った竹を渡すのですが、大人のパンダは大きくて、少し怖いほどの迫力。でも大人しく私が差し出した竹を食べてくれました。また、ここではボランティアを募集しており、1日からパンダの飼育体験が可能です。健康診断書の取得が必要だったりと少し面倒ですが、パンダが好きでたまらないという人は、試してみてはいかがでしょうか。なお、日本出発のパンダの飼育体験付きツアーも発売されているようです。

2013年の震災後はどうなったか

私が碧峰峡パンダ研究センターを訪れてから約2年後の2013年4月、雅安の芦山県を震源として、マグニチュード7.0の中国四川地震が起きました。パンダ研究センターに関しては、この地震による大きな被害は報告されておらず、職員もパンダも安全とのこと。6月にはセンターで生まれた赤ちゃんパンダ2頭に、「ミャオミャオ」「シンシン」の名がつけられました。そして現在もツアーが募集されたり、センターを訪れたりしている観光客がいることから、以前と変わらず運営されている模様。臥龍パンダ基地のようにならなくて幸いでした。緑豊かな森の中で暮らすかわいいパンダ、あなたもぜひいつか会いに行ってみてください。