カラフルな民居が並ぶ伊寧は、どこにある?

強烈な青色のドア! 薄いピンク色の柱! 紫色の壁! 日本では、なかなか見かけないような色を使った小さな家が並んでいます。しかもその家が、素朴な洋館の造りをしています。ここは中国の最も西側に位置する新疆ウイグル自治区の伊寧(イーニン)です。伊寧は、新疆ウイグル自治区の中でも旅行者が多いトルファンやカシュガルに比べると、やや北にあります。トルファンやカシュガルは、新疆ウイグル自治区を東西に貫く天山山脈の南側にありますが、伊寧は北側に位置します。天山山脈の南側の町に比べ、伊寧は、雨や水に恵まれた緑が豊かな美しい町です。

伊寧市法治文化一条街。通りの名前はいかめしいけれど、家はかわいい! 伊寧市法治文化一条街。通りの名前はいかめしいけれど、家はかわいい!

伊寧に住んでいる様々な民族とは?

新疆ウイグル自治区は、西安からローマまで続くシルクロードの一部分です。古くから交易の町として栄えたカシュガルは、この地に住むウイグル族の古都です。伊寧もウイグル族が多い町ですが、カザフ族、モンゴル族をはじめ、シボ族、ウズベク族、オロス族などの少数民族が住む民族色豊かな町です。ロシアに近く、1871〜1881年の10年間は、わずかな期間ながらロシア領でした。その後もロシアの影響を受け続け、ロシアの政治家のスターリンの名前がついた通りも残っています。ウイグル族の家は、カシュガルやトルファンで見かける日干し煉瓦や煉瓦で作られた家ではなく、木を多く使った家が中心です。しかもロシアの田舎に建っていそうな小さな洋風の家です。

「伊寧市法治文化一条街」を歩いてみよう!

伊寧中心部の人民公園の南側に「伊寧市法治文化一条街」と呼ばれる地区があります。この中に、ウイグル族やオロス族などの伝統家屋が集まっています。一見、洋館に見える建物は、どの家もとってもカラフルです。目につくのは、青い窓、ピンクの柱、クリーム色の門などです。下手をすると安っぽく見える色合いですが、かわいい域で止まっています。屋根に突き出した窓や煙突の装飾が風車に似ており、これもかわいいです。この付近の家を見ていると、伊寧がイスラム世界だと言うことを忘れてしまいそう。なんだかおとぎの国にいるような感じすらしてきます。

伊寧市内観光なら、ここに行ってみよう!

また、人民広場のすぐ南に位置する「喀賛其民俗旅游区」も行ってみましょう。石畳に青やクリーム色のカラフルな窓枠の家が並ぶ地区で、中央アジアともロシアっぽいとも言える雰囲気です。伊寧の市内観光は、かわいい少数民族の民家めぐりにつきます。日本人とは異なる色彩感覚を取り入れた洋館が並ぶイスラム世界は、トルファンやカシュガルのイスラム世界とは、全く異なります。旅行者の多い天山山脈の南側のシルクロードを見たあとは、北側の伊寧に行ってみませんか! 中国とは思えない世界が広がってますよ!