中国で草原を見に行くといえば、北京にも近いあの場所

ソヨソヨと風にそよぐ緑の大地、こっちに向かって歩いてくる遊牧の羊たち、見上げれば吸い込まれそうな青空。一度でいいからこんな大草原に行ってみたい! 日本からは本当に遠いのですが、日本人があこがれているような草原が、中国にはあります。草原と言えば、北京から行きやすいと言うことで内モンゴル自治区の草原が知られています。夏休みにまとまった休みがとれるなら、ここはいっそ思いっきり遠い、シルクロードの草原に行ってみませんか!

羊飼いのおじさんとばったり! 9月になると、草原が枯れてしまうのでお早目に! 羊飼いのおじさんとばったり! 9月になると、草原が枯れてしまうのでお早目に!

新疆ウイグル自治区にある、おすすめ草原

中国の一番、西にある新疆ウイグル自治区は、西安からローマまで続くシルクロードに位置しています。新疆ウイグル自治区は、東西を走る天山山脈を挟んで南北で全く気候が異なります。日本人旅行者に人気の天山南路は、雨の少ない砂漠旅情を楽しめる場所です。天山山脈の北側は、雨もふり、水に恵まれたところです。天山北路に位置する伊寧(イーニン)は、緑豊かな美しい町です。カザフスタンやキルギスとの国境にも近く、1871〜1881年には、帝政ロシアに組み込まれたこともあります。そのため伊寧には、今もロシア風の家が残っています。この伊寧から行くことができる注目の草原が「那拉提(ナラティ)」です。

伊寧から那拉提草原への道

那拉提草原への旅は、伊寧が起点と言っても、めちゃくちゃ離れています。なんと280キロ! 日本から伊寧も、まずは上海や北京に飛び、そこからウルムチまで国内線で約4時間。さらにウルムチから飛行機で約1時間、もしくは汽車で約8時間です。伊寧から国道218号線沿いにひたすら東に進むと新源県です。ここからさらに約110キロ進めば、やっと那拉提草原に到着です。伊寧からマイクロバスに乗って、片道約3時間。移動には時間がかかりますが、どこまでも緑の草原の中に立てば、疲れも吹き飛ぶというもの。那拉提旅游風景区内は、バスに乗って移動します。バス路線は二つ。一つは空中草原線、もうひとつは森林公園線です。風景区内には、少数民族のカザフ族のパオが点在しており、観光用ではない馬に乗ったカザフ族にも会えますよ。

那拉提草原へは、個人それともツアーで行く?

さて、那拉提草原への行き方ですが、個人で行くのは遠い上に、バスの本数が少なく、乗り換えが面倒くさいです。個人で行けば、ユースホステルに泊まって、草原にひたることもできるのですが、おすすめは、やはり伊寧からの日帰りツアーです。北新疆に位置する那拉提草原のベストシーズンは、6〜9月です。7、8月なら伊寧市内の主だったホテルからは毎日ツアーバスが出ています。10月1日の国慶節の休暇頃まで、伊寧からのツアーは出ていますが、草原が枯れてしまっています。今年の夏休みは、エイヤッと新疆ウイグル自治区まで足を伸ばし、那拉提の緑の大地の上に立ってみませんか!