中国の市場で見つけた、晩酌好きの父親向けのお土産

市場で干しダコを発見! 20以上ある干したタコを6〜8枚の束にして積み上げていました。顔を近づけると、干したタコのにおいが強烈です。父親のおつまみに買おうと値段を聞くと、「一斤60元」とのこと。一斤(ジン)は、中国で果物、野菜、肉などの食料品を買う時、よく使われる単位です。一斤とは、500グラムのことで、半斤と言えば250グラムです。干しタコは、500グラム1080円でした。安いのか高いのか、わからない微妙なお値段。半斤だけ買ってみました。父親には、軽く焼いて食べてもらうつもりでしたが、一応、お店の人の食べ方を聞いてみました。「スープにするといいよ。その時に、絶対、骨を少し入れるんだよ」と、乾物屋のご主人が教えてくれました。

この一束が30元(約540円)。干しダコは、他の省ではあまり、見かけない この一束が30元(約540円)。干しダコは、他の省ではあまり、見かけない

広東省の肇慶って、どんなところ?

干しダコを売っていたのは、中国の南部、広東省西部に位置する肇慶の中心市場です。肇慶と聞いても知っている日本人は少ないかもしれません。「端渓の硯」は、書道を習った人なら、耳にしたことがあるはずです。肇慶は、端渓の硯の産地として知られています。気候は、1年を通して温暖で、降水量も多いので農業が盛んなところです。その上、肇慶は、珠江の支流である西江が流れているので、水産物にも恵まれています。市内中心部の中心市場に行くと、タコ、イカ、貝などを扱う乾物屋が軒を連ね、その数は、内陸部の市場とは比べようもないほどです。

肇慶流干しダコの意外な使い方とは?

市場の乾物屋では、するめやかわはぎも売られています。干しダコも焼いて食べるのだろうと思っていたら、肇慶では、焼いて食べることはないとのこと。干しダコはスープ専用だそうです。必ず、骨付きの肉も一緒に入れてスープをとるのは、そのほうがコクが出るからでしょう。「スープで何を煮たらいいですか?」と、ご主人に尋ねると「蓮根や緑豆を煮ると、本当においしいよ。ナツメがあれば、ナツメもいれるといいね。スープをとった後のタコも刻んで食べるといいよ」と丁寧に答えてくれました。ナツメを加えるのは、中国南部の人は、特に健康に気を使っているからだろうと思われます。

干しダコのスープを使った簡単料理

帰国後、早速、干しダコでスープをとってみました。もちろん豚肉のスペアリブも少量入れました。タコのくさみをとるために、しょうがを加えてとったスープは、とにかくあっさり! 穏やかでタコの甘味も感じます。酒や塩を加えて、蓮根を煮ると、あっさりしすぎで物足りない感じ。そのかわり刻んだタコと蓮根を加え、タコのスープでごはんを炊いてみました。こちらは、大成功! タコの優しい味のスープは、脂っぽさがほとんどないのでごはん向きでした。あ〜っ! タコのスープで炊いた蓮根飯が、こんなにおいしいと知っていたなら、もっと干しダコを買って来たのに!