意外とどこでも売っている中華ちまき

お腹にくるけど、たまに食べるとやっぱりおいしい中華ちまき。飲茶に行くと、蓮の葉っぱに包まれた中華ちまきをついつい注文してしまいます。ちまきは、沿岸部の上海をはじめ中国南部の町なら、意外とあちこちで売られています。小さなお店の軒先に置かれた炊飯器に入れられ、保温の状態で売られている姿をしょっちゅう目にします。あまりにも定番すぎて、どこの町の名物かなんてことは、考えたこともありませんでした。ちまきは、中国南部の広東省肇慶の名物でした。肇慶は、省都の広州から快速列車で約2時間のところにある風光明媚な土地です。

小さいサイズでも1つ食べたら、おなかいっぱい。腹もちもよく、夜までごはんはいらない 小さいサイズでも1つ食べたら、おなかいっぱい。腹もちもよく、夜までごはんはいらない

ふたつの超有名肇慶名物とは?

あまり日本人になじみがない肇慶ですが、この町で一番有名なものと言えば、硯です。中国でも最高級の「端渓の硯」の産地が肇慶です。端渓の硯は、書道をたしなむ日本人なら誰でも知っている高級品です。この硯についで有名な肇慶の名物が「裹粽(グオジョン)」と呼ばれるちまきです。肇慶の中心部にある七星岩公園周辺の特産品店の前を通ると、「裹粽」の看板があちこちに出ているので探す必要なし。どのお店でも2、3人で食べるとちょうど良さそうなサイズの粽が並んでいます。どうやら肇慶のちまきは、特大サイズが名物のようです。

肇慶「裹粽」は、他のちまきとどこが違う?

肇慶名物の「裹粽」の具は、緑豆あん、豚肉、塩卵の黄味、干しシイタケなどです。ほど良く脂身が混じった豚肉と自然な甘さの緑豆あんが互いの良さを高めあう感じです。また、この裹粽は、普通はマンゴの葉っぱで包むそうです。それから蒸すのではなく、8時間近く茹でます。すると、豚肉がトロットロッになります。薄味のもち米もねっちょり。ねっちょりしたもち米をかじると、やわらかい豚肉がとろけだすような感じ。ものすごく重い食感ですが、本当にうまいっ! 上海の路上で買うのとは、もち米のゆで加減、ねっとり感が全く違います。

「裹粽」は、どこで買うのがいい?

肇慶では、春節にこの「裹粽」を食べる習慣があります。特大のものを家族みんなで食べます。私は観光客が多く、ツーリストプライスになっていそうな七星岩公園前のお店は避けて、中心市場と呼ばれる市民の台所のようなところで買って食べました。大が一つ6.5元(約117円)、小は4.5元(約81円)でした。こんなに安くておいしい名物はなかなかあるもんじゃありません。「裹粽」は、定番のお土産の一つです。肇慶に行ったら「粽なんて、どこにでもあるもんでしょ」なんて言わずにぜひ、お試しあれ! 全然、味が違いますよ!