「医食同源」の中華圏を旅するなら……

旅行中は、興奮してついつい過食になりがちですよね。もちろん私もそうです。好奇心旺盛に食べまくるのもいいですが、ちょっと目先を変えて、健康にも好奇心を持って食選びをしてみましょう。医食同源の考えが根強い香港の人々は、昔から薬膳スープや、「涼茶(リョンチャー)」と呼ばれる漢方茶を日々の生活に取り入れてきました。しかし昔ながらの涼茶店は、旅行者にはちょっぴりローカル色が強すぎて入りづらい…。そんな人におすすめなのが、薬膳ジュース&スープスタンド「健康工房」です!

香港の地下鉄構内なら、薬膳スープ&ドリンクスタンド「健康工房」へどうぞ! 香港の地下鉄構内なら、薬膳スープ&ドリンクスタンド「健康工房」へどうぞ!

「健康工房」ってどんなお店?

おもに地下鉄駅構内で展開されているチェーンの「健康工房」は、1989年の創業以来、新感覚の健康飲料店としてたちまち香港人の間ではポピュラーな存在となりました。現在は20店舗以上が各地にあります。店内は、街なかによくあるタイプの涼茶店のような、コテコテ中華風な泥臭さはまったくありません。明るく清潔で、遠目にはコスメショップか何かのように見えます。スープとジュース以外に、薬膳スイーツの亀ゼリーやハーブティーなどもそろえています。その日は少し寒かったので、温かいスープを飲んでみることにしました。

注文の仕方がわからず戸惑っていると

ところが、薬膳スープはあまりにもメニューが豊富で、しかも複雑なので(中国語と英語の表記)、さっと見ただけではどれを選べばいいのか見当がつきません。値段もけっこう幅があります。原料(クコの実とかにんじんとか)も一つ一つ明記されていますが、これでできあがったスープはどんな味なのか、よくわからないのです。私が困っていると、店員さんから「体調で気になっているところはありますか?」と尋ねられました。私はそのとき大きなストレスを抱えていた上に旅の疲れもたまりつつあったので、「とても疲れていて、夜はよく眠れません」と言ってみました。

スープで体ほかほか!

「それならこれですよ!」と、即答とともに紙のカップで差し出されたのは、鶏だしの味と、いかにも中国らしい薬膳の風味が交じっていて、体が内側から温まってきます。ネット記事や口コミを読むと「(薬膳スープは)おいしい」と書いている日本人の投稿をぜんぜん見かけなかったので少し心配でしたが、私はとてもおいしいと感じました。その代わり、健康ジュースの試飲コーナーで2種類のジュースを試飲してみると、どちらも苦くてかなり飲みにくい味でした。でも、飲みやすいブレンドのジュースを選べばきっとおいしいことでしょう。

スタンドの気軽さがうれしい!

店の奥の方では白髪の男性が、お客さんの脈を測ってはなにやら健康のアドバイスをしている様子。中医によるフリーのカウンセリングコーナーだったのです。こんなおしゃれな健康スポットなら、地元の人も仕事帰りにでも気軽に立ち寄れますね。旅行者にとっても体調管理の強い味方になってくれるはずですよ! スープは2サイズあり500円弱で買えます。