香港らしい朝食タイムとは?

香港を代表する食べ物はいくつもありますが、朝ごはんの定番は「お粥」。ホテルの朝食ビュッフェにも、たいていはお粥のコーナーがあります。しかし町中の小さな専門店で、地元の人に交じって熱いお粥をすするのは、ホテルでは味わえない旅の醍醐味、しかも安い。大体20〜80ドル(約300〜1000円)ほど! 私は香港のホテルでは素泊まりにして、朝食は毎朝あちこちの専門店でお粥を食べ比べるのが好きです。

今朝は、どのお粥にする? 香港の朝ごはん 今朝は、どのお粥にする? 香港の朝ごはん

日本式とはちがう中華粥の魅力

いわゆる「中華粥」は、日本のお粥とは作り方がちがいます。日本のお粥は、単に多めの水でごはんを柔らかく仕上げたものですが、中華粥は生米から鶏や魚のだしでじっくりと炊き上げるのです。これに好みでいろいろなトッピングを足します。トッピングといっても、具はまずお椀の底に置き、熱々のお粥をかけて余熱で具材に火を通すという方式なので、具は沈んでしまい見えません。生魚やモツもこのやり方のため、半生で供されます。もし火通しが心配であれば、つみれ団子やピータンなどが安心ですよ。

地元民になったつもりでトライしよう

香港には数えきれないほどの「粥麺専家」と呼ばれる専門店があり、呼び方はこの他に「粥麺店」「粥品店(粥専門)」「麺家(麺専門)」などとさまざまです。早朝6時ごろから深夜まで営業している店もあれば、朝食タイムが終わったら昼ごろにいったん店を閉めて、夕方から再び開店する店もあるので、気になる店があったら営業時間をチェックしましょう。昔ながらの専門店は間口が狭く、観光客にはちょっと入りづらいかもしれませんが、勇気を出して。指差しオーダーで十分コミュニケーションは取れます。

どんなお粥があるの?

なにしろ具がほぼ見えないため、見た目は地味そのものですが、選ぶ具によって味ががらりと変わるので毎朝でも飽きません。ついグルメに欲張りがちな旅行中、健康面でも胃がホッとするお粥はおすすめです。私の個人的な感想としては、奮発して食べたあわびのお粥(約2000円)とピータンのお粥、そしてカエル肉がおいしく、鶏はごくノーマル、白身魚の生煮えは今ひとつ、かぼちゃとコーンのベジタブルお粥は離乳食みたいで少し味気なかったです。

ローカルな粥専門店に入ってみよう

テーブルにセットされた醤油や胡椒をかけて食べている人も多く、またサイドオーダーに、ゆで野菜のオイスターソースがけや油条(ヨウティヤオ、ヤウチャッカイとも)を頼むのもポピュラーです。油条とは棒状の揚げパンのようなもので、そのまま食べてもいいし、指で適当な大きさにちぎってお粥に混ぜ込んで食べれば、ボリュームアップして満腹に。飲み物で人気なのは豆乳です。おしゃれなレトロ風粥店も観光地には増えてきましたが、こんなふうに自由にオーダーして、地元の人の真似をしながら朝食をとるのは、ホテルのビュッフェやおしゃれカフェにはない楽しみですよ!