一度食べたら忘れられない香港の「焼肉」

「焼肉」と言えば、普通は肉を焼きながら食べるあの焼肉を思い浮かべます。香港で「焼肉」と言えば、全然、違います。たまたま今、香港で日本人がイメージしている焼肉とは異なる焼肉が、流行っているわけでもないんです。香港人にとって焼肉は、表面をカリカリに焼き、中までジューシーに火を通した豚肉のことです。叉焼(チャーシュー)でもなく、焼き豚とも違うこの豚肉を「焼肉(シウヨック)」と呼びます。この焼肉の味を知ってしまったら、香港に行ったら焼肉を食べずにはいられなくなるほど、おいしいんですよ。

日本人が知っていると焼肉とは違う! 香港の「焼肉」を食べてみよう! 日本人が知っていると焼肉とは違う! 香港の「焼肉」を食べてみよう!

焼いたお肉が大好き! 香港っ子が並ぶお店

香港では焼肉、焼鴨(ローストダック)、焼鶏(ロースチキン)、叉焼などをあわせて「焼臘(シウラップ)」もしくは「焼味(シウメイ)」と言います。香港人って、本当にこの「焼臘」が好きです。下町に行くと、必ずこんがりあめ色に焼いた鴨をぶら下げている焼臘屋さんがあります。人気がある焼臘屋さんは常に行列ができています。その行列がますます食いしん坊の香港人のお客を呼ぶ感じです。うれしいことに焼臘屋さんはお弁当屋さんも兼ねています。お店で買った焼臘を蒸しキャベツなどの野菜、ごはんと一緒に発泡スチロールの容器に詰めてくれます。これが安くて、感動もののおいしさです。

伝説の日本人宿の1階にある激ウマ焼臘屋

また、焼臘屋さんには、焼臘を食べられるレストランや食堂がくっついています。おすすめは地下鉄「佐敦」駅に近い「新強記焼臘店(上海街113号)」です。間口も小さく、くたびれたお店ですが、常に行列ができている超人気店です。新強記焼臘店が入っているビルの上階には、今や伝説となった日本人宿「ラッキーゲストハウス」があります。ラッキーゲストハウスに泊まっている日本人の間では、昔から新強記は有名でしたが、地元の人なら誰もが知っている名店です。この新強記焼臘店の食堂はおすすめですが、行っても驚かないでくださいね。

焼臘屋の食堂のいちおしメニューとは?

中に入ると、床は油でぬるぬる。滑り止めに段ボールが敷かれています。お客のほとんどがおじさんの常連さんばかり。この食堂はおじさんの家の台所みたいです。いかにも観光客のような女性が行こうものなら、相当浮きます。でも、味は保証付き。臆せず行きましょう! いちおしは焼臘のっけごはんです。好きな焼臘を1種類か2種類選びます。骨からとったスープもついてきます。私のおすすめは焼肉と白切鶏(ゆで鶏)をのっけたものです。ちょっと甘いタレでカリカリの焼肉を食べるためだけに香港に行ってもいい! 香港の焼肉は危険なおいしさです。みなさんも食べてみてくださいね!