「カッピングルーム」は上環の名店

私がまず最初に訪れたのは、上環(ションワン)です。この地区は、乾物や漢方薬の香りが漂う、昔ながらの風情が濃厚なエリア。それでいて、クリエイターやアーティストが集まる高感度な町でもあるのです。実は、上環はサードウェーブコーヒーの激戦区なんですよ。記念すべき初・サードウェーブコーヒーは「カッピングルーム(Cupping Room)」。小さな店内には一日中お客さんがぎっしりです。マシンを使うカフェラテや冷たい飲み物はどんどんサーブされますが、シングルオリジンの豆(収穫時期や品種まで明記された、指定農園の豆)を選んでドリップしてもらうと、出てくるまでにけっこう時間がかかります。ここはのんびりと待ちましょう。

カッピングルームの愛らしいプレゼンテーション カッピングルームの愛らしいプレゼンテーション

ちょっとぬるめが、おいしさを感じる適温

シングルオリジンコーヒーは、実験室にでもありそうな茶色い瓶に入って出てきます。フィルターでコーヒーサーバーに落としたコーヒーをこの瓶に移して出し、さらにお客さんは自分で、添えられた小さなカップに移して飲むのです。こんなに何度もコーヒーを移していたら、当然、ふだん日本で飲むよりも「ぬるい」です。しかし、この温度がコーヒーを楽しむための適温ということのようですね。ここでは1種類しか飲んでいませんが、新鮮で雑味のないストレートなおいしさを感じました。ケーキも食べてみましたが、大量生産品ではない手作りの味。朝食も評判です。ここは17時には閉店するので気をつけましょうね!(土日は18時)。8時開店、火曜定休、上環の他セントラル店もあり、湾仔店ももうすぐオープンするそうです。

続いて、非日常的な空間作りに期待が膨らむ名店へ!

次に向かったのは、銅鑼湾(コーズウェイベイ)の有名店「THE COFFEE ACADEMICS」。今、一番勢いのあるサードウェーブコーヒーかと見受けました。垢抜けているけれどコージーな雰囲気だったカッピングルームに比べ、こちらの店内は徹底的にオシャレで非日常的なムードにつくられています。店内の装飾をグルグル見回しているだけでも、いつまでも飽きないほど。特に、夜の照明の使い方は見事です。こちらでもシングルオリジンコーヒーと、3種類のジャムやパテを添えたパンとサラダを頼んでみました。(その3に続く)