「私房菜」に行ったことがありますか

香港で大流行中の「私房菜」をご存じですか? 私房菜、つまり「プライベート・キッチン」とは、予約のお客さんだけに開かれるごく小規模なレストランのこと。高級レストランで働いていたシェフやコックが引退して、自由な発想の料理を提供しているというケースがほとんどですから、独創的な料理を期待できます。

法租界は家庭的なムードです 法租界は家庭的なムードです

ネット時代に「隠れ家」を見つけるのは難しいもの……

香港では、2000年代に入ってから多くの私房菜ができました。店の外に目立つ看板を出したり、メディアに広告を打ったりすることはもちろんありません。とはいえ、このネット時代、評判の私房菜は、やっぱりいつの間にか知れ渡ってしまうのですよね。ですから、私房菜といっても「隠れ家」とは名ばかりの店が多い昨今です。しかし今回ご紹介するのは、正真正銘、究極の隠れ家レストラン。2015年の半年ほどの間に、私はわざわざ日本から3回通いました。それくらい夢中になってしまう、ユニークな私房菜なのです!

究極の私房菜を取材しました!

名前は「法租界」=上海にあるフランス租界(フランス人地区)という意味です。店名が表すとおり、フランス料理のエッセンスを取り入れた上海料理店なのですが、中華やフレンチといった規制の枠にとどまらない、とびきりのフュージョンを見せてくれるんですよ。初回でこのレストランの虜になり、2回目はあらかじめ取材を申し込んでお話を伺い、3回目にはさらに打ち解けて裏話を聞いた、他では絶対に読めない渾身レポートです! お楽しみに。

旅行が決まったら、ホテルより先にここに予約を!

法租界は、2012年のオープン以来、口コミで徐々にファンが増え、ネットや旅行ガイドにも取り上げられています。まずはここにたどり着くまでの手順をお教えしますね。大人気であることに加え、32席という小さなお店ですから、とにかくできるだけ早く予約を入れましょう。予約は後述(最終回)のメールでどうぞ。サービス担当のクリス・レオン氏から返信が来ます。お酒は持ち込みで、持ち込み代は無料です(ただしミネラルウォーターの用意はあります)。料理は6品のコースのみ、一人あたり628香港ドル(約9800円)の追加料金一切なし、カード払いはせず現金払いのみです。現金を忘れずに用意していきましょうね! 続いて、より詳しいメールのやり取りとお店への道のりです。(その2に続く)