食べられない食材をあらかじめ聞いてくれるので安心

「法租界徹底レポ」その1からの続きです。予約日の1週間くらい前になると、食材が細かく記されたメニューがメールで送られてきます。その中で食べられないものがないか、あらかじめ尋ねられます。私の場合、2回目の予約のとき、「ナマコが出ます。西洋式の生活をする方々にとってはなじみのない食材ですが、あなたは大丈夫ですか?」という丁寧な質問もありました。6品の最後にはデザートも付きますが、エクストラでジンジャースフレを追加することもできます(おすすめです!)。これは予約のみの受け付けで、80香港ドルが上乗せされます。

真っ暗な小路を見つけたはいいけれど、進む勇気が…… 真っ暗な小路を見つけたはいいけれど、進む勇気が……

レストランに、たどり着けない……

最後のメールに、周辺の写真つき地図と住所が送られてきます。この案内だけが頼りです! Googleマップに住所を打ち込めば大丈夫、とタカをくくってはいけません。私は初回にそれでひどい目に遭いました。レストランが入っているのは雑居ビルで、通りに面していません。場所は中環の蘭桂坊のど真ん中。あの超有名レストラン「ヨンキーレストラン」の目と鼻の先にありながら、どこに入り口があるのか、まるっきりわからないのです。焦りに焦って、1月というのに汗だくで探し回りました。

ここが最後の難関。勇気を出して進みましょう

夜もなお明るい蘭桂坊の徳己立街(D'aguilar St.)に、真っ黒な口を開けたような、ほんの小さな横道。そぞろ歩く観光客は、誰一人その横道に気づかず通り過ぎていきます。おそるおそる、せまくて暗い横道に入ると、暗闇の中にクラブ風の音楽が。こんなところに飲み屋があるのです。そのパブの手前、スプレーの落書きだらけの汚いビルの階段を登ります。暗がりの中、座り込んでスマホを見ている目つきの悪い若者がいたりしてギョッとしますが、臆せず進みましょう。

到着した安堵感で、くたくた座り込みそうになるかも?

2階まで上がると、このボロボロなビルに似合わない白いきれいなドアが左手に現れますが、看板はおろか表札もありません。インターホンを押してドキドキ。ドアがサッと開いて名前を確認され、中へ通されると……ああ、ついに到着! 別世界が待っています。オープンキッチンの小さなダイニングルームは、レストランというより友人の家のようなコージーな空間です。たどり着くまでが、まるで香港を舞台にした壮大なオリエンテーリングのような、スリリングな体験なのです。次回はいよいよ、ディナーの詳細です! (その3に続く)