最後に少し注意事項を

「法租界徹底レポ」その4からの続きです。しかし、このレストランは好き嫌いのはっきり分かれる店であることは確かです。口コミでレビューを読むと、まず料理があまりにも前衛的で、ついていけない人も多いようです。サービスマンも、いわゆる一流レストランのような、格式の高い雰囲気ではありません。料理の説明は(日本語も交えながら)一生懸命やってくれて丁寧です。ただ、サービスマン同士でおしゃべりをして笑い合っているし、ビールやワインを飲みながら給仕しています。現金を多めに払うと、差額は暗黙のうちにチップとして受け取られ、お釣りはぜんぜん持ってきません。私はまったく気になりませんが、こういうフランクな態度が嫌な人には向きません。

ドレスアップも普段着も、お客さんの自由 ドレスアップも普段着も、お客さんの自由

来たい人だけどうぞという姿勢が貫かれています

また、オープンキッチンなので調理の様子も丸見えです。若いスタッフが真剣に作っていますが、シェフはわりと監督に徹していて、スマホを眺めてのんびりしている時間が多いです。オーブンの扉をバーンと足で閉めたりするスタッフもいます。そして、オーダーがすべて終わると、調理場の人間はいっせいに服を着替え始めて、私服になり、(裏口がないので)表のドアからとっとと帰ってしまいます。私はそのラフさ加減に爆笑してしまいました。しかしこれも、嫌な人は嫌だと感じるでしょう。

打ち解ければこんなに気さく!

このように、法租界は、誰にでも受けがいいレストランではありません。レストランや料理にかしこまったエレガントさを求めている人にはおすすめしません。もちろん私は、この都会的で洒落の効いたテイストが大好きです! 3回目にはすっかりフレンドリーに打ち解けて、クリスさんや若いサービスマンたちとだいぶおしゃべりしました。「僕たちは日本にしょっちゅう旅行に行っているんだ。仙台、秋田、山梨、山形、長野……車ならどんどん回れるし。漢字が読めるから運転も簡単。」「へえ! おいしいもの食べてるの?」「大阪は食べるものがおいしいね! 福岡は、女の子がかわいかったなあ(遠い目)。」

あなたも虜になる? それはあなた次第

「日本では松屋、吉野家、あといろんなラーメン屋にもよく入るよ。」「高い店にも入るよ。でも高くておいしいのは当たり前。僕たちは、もっと大衆的なところに、料理やレストランのヒントがあると思っているんだ。」やっぱり彼らって、一筋縄ではいきませんね……。この記事を読んで、ご自分にテイストが合いそうだと思った方は、クリスさん宛てに予約のメールをどうぞ。さまざまな媒体にメールアドレスが載っていますが、その半分くらいは、なぜか間違っています。正しいのはこちら。驚きの体験をどうぞ! chris.leung@whizkinno.com