旅行中は、一食一食が大事だから……

香港に来たら、おいしいものを食べたいのは当然のこと。けれども、観光に忙しいとなかなか思ったようにグルメを満喫する時間が取れません。「でもどっちにしろ、ワンタンやお粥なら、どこで食べても同じようにおいしいんでしょ?」と思っているあなた、それはちがうんです! 私も初めはそう思って、適当に街角の小さな食堂に飛び込んでいました。そして知ったのです。“砂がじゃりじゃりして、味気ないスープのエビワンタン”や、“離乳食のように味のないお粥専門店”が存在することを……。こんな失敗は、したくありませんね!

ドライタイプのワンタン麺。麺も自家製です! ドライタイプのワンタン麺。麺も自家製です!

みんな大好きな「お粥」と「麺」。どこへ入ったらいいの?

お粥と麺類をメニューの中心に据えたお店のことを「粥麺専家」といいます。外観は小さくても名店と呼ばれるお店はたくさんありますが、旅行者には敷居が高く感じられることも。そんなときには、団体さんでもひとり客でも気兼ねなく入れる「正斗粥麺専家」が私のおすすめ。香港に5店舗(2016年現在)を構える人気店です。

どのメニューもハズレなし、ミシュラン一ツ星レストランです

中でも、IFCモール3階にある中環店は、エアポートエクスプレスの香港駅にも直結しているため、立地の良さからいつでも混んでいます。化学調味料無添加の味付けは、上品で滋味豊か。お粥と麺類だけでなく、一品料理もどっさり揃っていますよ! 私も香港に行くと中環店によく行くのですが、行くたびにお客さんの数が増えていると感じます。ここ数年は、ランチ時に待たずに座れたことがありません。が、この夏のある日曜日にまた行ってみると、店頭に何やら機械が設置され、そこに人々が群がっていたのです。週末にはこの機械が設置されるようでした。

カエルの肉が入ったお粥。骨が細く食べにくいので、ゆっくり時間をとって食べましょう カエルの肉が入ったお粥。骨が細く食べにくいので、ゆっくり時間をとって食べましょう

番号札を手に、人々はおとなしく待っているのです

お客さんが人数を入力すると、番号が印字された紙片が出てきます。その番号を見て、あとどれくらい先客がいるのかを確認しつつ待つことができます。ちょうど、大きな病院などで診察や会計を待つときと同じシステムですね。さらに、スマホのアプリと連携して、店頭から離れても呼び出しをしてもらえるバーコードもあるようです(私のスマホではできませんでしたが)。同じ待ち時間でも、心理的な負担は減りますよね。

牛バラの煮込みがたっぷり載ったスープ麺。牛バラがトロトロですよー! 牛バラの煮込みがたっぷり載ったスープ麺。牛バラがトロトロですよー!

相席を避けたい人には便利なシステム

ところで、席に着いてみて初めてわかったのですが、あの機械はどうやら相席以外のテーブルへ優先的に通される予約の番号だったようです。私は二人連れで入りましたが、外では行列しているのに、6人掛けの円卓に他の人は通されませんでした。相席が当たり前の香港では、ちょっと不思議な光景。思いがけず、ゆったりしたランチになりました。相席でかまわないという人は、受付でそう言えば、番号を待つより早く通されていました。

到着時には中環店、帰国時には機場店でどうぞ

「正斗」は、香港国際空港第1ターミナルの制限エリア内にあるフードコートにも支店があります。こちらは相席必至の大混雑ですが、ひょっとすると、庶民の喧騒をよりリアルに感じられるかもしれませんよ。帰国直前、粥麺専家の味を香港旅行最後の思い出にしましょう!

機場店も、本店と同じおいしさ! 機場店も、本店と同じおいしさ!