観光ポイント三つめ

ランタオ島・タイオウの三つめの観光名物は、ピンクイルカのウォッチングツアーです。ピンクイルカ(正式名称は「シナウスイロイルカ」)は環境汚染のために絶滅を危惧されているイルカで、タイオウでも海に出れば必ず見られるというわけではありません。家族でここを訪れたとき、私も見られるかどうか半信半疑でボートツアーに参加しました。漁民が客引きをしていて、乗客が集まり次第出発します。30分ほどの乗船で、料金はこのときは20ドルくらいでしたが、直接交渉してください。

香港の水上家屋が並ぶタイオウでは、幻のピンクイルカも見られるかも!(後編) 香港の水上家屋が並ぶタイオウでは、幻のピンクイルカも見られるかも!(後編)

絶滅の危機に瀕するピンクイルカは見えた?

モーターボートはかなりのスピードを出すので爽快です。船頭さんが、周辺の風景の説明をしてくれますが、広東語なのでわかりません。でも「あそこに魚の群れがいるよ!」といった指摘は、なんとなくわかります。ピンクイルカの出そうなポイントに来ると、スピードを落としてゆっくりと波間を見渡す船頭さん。やがて、私の娘の肩を叩いて「見て!あそこにピンクイルカ!」と(いうようなことを)教えてくれたのです。私たち家族は「どこ!どこ!」と必死で探しましたが、結局見えずじまいでした。けれども目を凝らしていた娘だけは「あっ、見えた!頭が見えた!」と叫びました。そのあとも、ずっと「ピンクイルカを見たよ、かわいかった〜」と感激が続きました。他の誰にも見えなかったけれど、家族で一番動物好きな娘だけに見えたのなら、まあいいかという気持ちになりました。

自然環境を考えるきっかけに

このような商業的なウォッチングツアーは、イルカにストレスを与えるという意見もあります。しかし娘のように、生き物に関心を寄せ、環境保護を考えるきっかけになったことも事実です。どちらが正しいのか、私にはわかりません。ただ、モーターボートを操縦する漁民の船頭さんたちが海洋の環境保護を目的としてツアーを行っているようには見えなかったものの、海へ出て汚染を肌で感じるのは意味のあることだと思いました。海の環境は、海産物の収穫とも直結する問題ですしね。

ランタオ島では多彩な休日を過ごせそうです!

このような素朴な漁村のタイオウですが、2012年には「タイオウヘリテージホテル」というコロニアルスタイルの高級ホテルがオープンし、これまでとはちがう客層もやってきそうです。水上家屋に驚き、ピンクイルカとの遭遇を期待するもよし、古い街並みを散策しながら食べ歩きをするもよし、元警察署の歴史的建築物を改装したホテルでゆったりと過ごすもよし。次の香港行きは、香港島も九流半島もばっさりカットし、思い切ってランタオ島オンリーの滞在もいいかもしれませんよ。