香港の大自然……?

「グルメもショッピングももう古い。香港旅行といえば大自然!」もしそう言われたら、あなたは首をかしげるでしょうか? 都会のイメージが強い香港は、実は自然の宝庫なのです。私は香港をくりかえし訪れるうち、海、山、湿地といった豊かな自然にだんだんと目が向くようになりました。今回ご紹介するのは、新界東部に広がる驚きの絶景スポット「香港ジオパーク(地質公園)」です。

絶景・香港ジオパークで原始の大自然の姿に感動……!(その1) 絶景・香港ジオパークで原始の大自然の姿に感動……!(その1)

国際ジオパークに認定されたばかりの、香港ジオパーク

日本ジオパークネットワークによれば、「ジオパーク」とは、ジオ(地球)に親しみ、ジオを学ぶ旅である「ジオツーリズム」を楽しむための場所のことだそうです。世界中に多くのジオパークが存在しますが、香港ジオパークは2011年にユネスコから認定されたばかり。ここの最大の目玉は、六角柱状節理のダイナミックな景観です。柱状節理といえば、日本でも北海道の層雲峡や福井県の東尋坊などが有名ですね。それらが黒っぽい玄武岩や安山岩であるのに対し、香港のものは「明るい色の流紋岩でできているのが特徴」とのことです。

日本では情報がなかなかつかめず

私は、そんな感動的な文言に魅了され、この柱状節理群を海からボートで見てみたいと考えました。しかし、あれこれ調べてみても、詳細がさっぱりわからないまま。船があるのか、あるなら定期船なのかチャーターなのか、そもそもどこからスタートすればいいのか。香港はこれほどメジャーな観光地だというのに、ちょっと中心部を外れてしまうと、とたんに日本で情報を得ることが難しくなってしまうのです。私は東京の丸の内にある香港政府観光局まで行きました(今時、香港旅行に行くのに政府観光局へ行く人ってどれくらいいるのでしょう)。しかしそこでも行ったことのある職員はゼロで、収穫なしでした。英語や中国語のパンフレットはありますが、やはりおおまかな場所の紹介にとどまっており、出航の状況は知り得ませんでした。

体当たりしかないのでとにかく香港へ

結局、行き方が全然わからず不安なまま、とにかく香港へ行き、少しでもジオパークに近づくため新界にあるホテルに泊まりました。そしてホテルのフロントでボートについて尋ねてみました。「西貢(サイクン)までバスで行き、船着き場へ行けば、プライベートボートがありますよ。大型の定期観光船とかではなくて、地元の漁師が漁の合間にちょっと出しているような小さいボートです。客引きがたくさんいますからわかりますよ」。これでやっと安心しました。まずはミニバスで、港町の西貢へ向かいます。西貢へは鉄道が通っていないため、バスが便利です。西貢自体も大変見どころの多い魅力的な街ですが、今回はとにかく船着き場へまっしぐらです!(その2に続く)