1枚の写真を見たことからここに憧れ続けていました

そもそも香港ジオパークに関心を持ったのは、この破邊洲(ポーピンチャウ)の写真を見たことがきっかけでした。もとは島の先端だった部分が、海蝕によって一つの小島となって独立しているのです。もとの島と、屏風を立てたように向かい合う小島の壁は、傾斜80°ほどの絶壁。しかも、30mほどあるその絶壁には、見事な六角柱状節理が上から下までずらりと立ち並んでいるのです。こんな荒々しい絶景が香港にある……そのことに何よりもグッときました。

絶景・香港ジオパークで原始の大自然の姿に感動……!(その3) 絶景・香港ジオパークで原始の大自然の姿に感動……!(その3)

乗客の盛り上がりは頂点に

念願のポーピンチャウを海から見ることができただけで、感激で胸がいっぱいです。さらに思いがけないことに、海蝕により切り離されているごくごくせまい海峡(?)を、ボートでそろそろと通り抜けていくのです!ここは船頭さん最大の腕の見せ所。スピードを落として慎重に通り抜けると、乗客全員拍手喝采(4人ですが)。やはりここがボートツアーのハイライトなのでしょう、しばし船を停めてくれ、4人でかわるがわる記念撮影タイム。ここまで来られた喜びを分かち合いました。

陸から見下ろすのと海から見上げるのと、どちらがいい?

しかし、感激がおさまってみると重大なことに気づきました。ボートからだと下から見上げることになるため、「ポーピンチャウの全体像が、撮れない……!」。ここの検索をしていてよく画像で見ていたあの有名な姿は、陸路からハイキングをしてこないと、見ることができないのでした。当たり前ですよね。香港は夏が長いため、ハイキングに適さない季節が大半ですが、もしもあなたがポーピンチャウを上から見下ろしたいなら、涼しい季節に陸路から来ることをお勧めします。ハイキングとちがってボートクルーズは乗っているだけなので、とても楽ちんですが。

萬宜水庫や他の島々もすべてまわれました

さてポーピンチャウのごくせまい海峡を抜けると、そこは「萬宜水庫」の雄大な眺めが広がっています。1970年代にできた、香港最大の貯水庫です。自然の風景に感動したあとは、人間の、水を制するための営みの姿に感動します。そしてそのあとも、まだまだ続く怒濤の六角柱状節理群。ポーピンチャウだけでは終わらず、ハイライトはずっと続くのでした。感激と興奮で、時の経つのを忘れてカメラのシャッターを切っていました。

もっと日本でも知名度が上がることを願います!

日本からアクセスの簡単な香港で、ちょっと船を漕ぎ出すだけでこれだけの原始の大自然の姿を見られるのです。このジオパークは、これからもっともっと知られていいと思います。西貢まで来たら、名物の海鮮料理を楽しむのとセットで、ぜひプライベートボートのツアーに参加してみてください。言い知れぬ感動が待っています。柱状節理の写真を撮りたい人は、ズームレンズを持っていくと、ますます迫力ある自然の姿をモノにできますよ!