活気あふれる都会では犬を飼うのは難しい…

香港と聞いてまず真っ先に頭に浮かぶのは「摩天楼」という人は多いことでしょう。ビクトリア湾をはさんだ香港島と九龍半島の海沿いの地域には、きらびやかな超高層ビルが建ち並んでいますからね。それだけでなく人々の住む住宅も、中心部では超高層マンションがメインとなります。再開発地区や、ちょっと都心を離れた新興住宅地も、やっぱり大型のマンションが屏風を立てたように並んでいます。こういった住宅事情の人々にとっては、犬を飼うことは夢のまた夢なのです。

香港の犬好きさんが住む町、西貢の魅力 香港の犬好きさんが住む町、西貢の魅力

バスに乗って郊外へ行きましょう!

犬を飼えない多くの香港人は、集合住宅でも飼育が簡単な金魚や鳥をペットとして飼います。都心で犬を飼えるのは、わずかなお金持ちだけ。けれども都心から40分ほどバスに乗れば、犬好きさんにとって天国のような町がいくつかあるのです。九龍半島の新界にある西貢(サイクン)もその一つです。鉄道が通っていないので行きにくいように感じるかもしれませんが、中心部各地からバスが頻発しているので意外にもアクセス至便。代表的な行き方は、油麻地・旺角・彩虹などからミニバスで行く方法。早ければ30分、遅くても1時間ほどで海辺の町、西貢に到着します。

香港で犬を飼うならこの町ですね!

着いてすぐに気がつくのが、香港名物と思われた超高層ビルがまったく見当たらないこと。潮の香りが漂っていること。西洋人が多く住んでいること。そして、かわいい犬がたくさんいること! 血統書つきの大型犬から小型犬まで、まるでペットショップのようにさまざまな種類の犬たちが散歩している風景は、日本のどこかのリッチな都市に来てしまったような気持ちになります。小さな町なので歩いてすぐ一回りできますが、犬好きセンサーを持った人の目に入ってくるのは、動物病院、トリミングの店、ペットショップ、ドッグラン…。捨て犬を保護している動物愛護団体のシェルターまであるのです。

ゆったりした時間の流れる町、西貢へ

ここでは低層住宅ばかりなので空が広く、犬たちも飼い主さんたちも幸せそう。中心部からゆったりペットと暮らす生活を選んで引っ越してくる在住者も多いそうです。「香港のエキサイティングな都会もいいけれど、こんな町でグルメや海水浴や毎日の犬の散歩を楽しむ暮らしもいいな…」なんて、居住するあてもないのにちょっとだけ旅行者も夢想したくなる町なのです。都心とは別の空気が流れる町、西貢へぜひどうぞ。