観光客の9割が行く、香港一の名所!

初めての香港旅行。誰もが行く観光スポットといえば? それはやっぱり“100万ドルの夜景”とも呼ばれる「ビクトリア・ピーク」でしょう。初・香港の観光客のなんと9割が、ビクトリア・ピークに上るそうです。押しも押されもせぬ香港観光のハイライトですよね。そしてここは、香港リピーターや在住者にとっても、いつまでも色褪せない魅力を持った場所でもあるのです。私も先日、9年ぶりにビクトリア・ピークを再訪してきました。そして改めてその魅力について考えてみました。

山頂にあるピークタワーは前衛的な建築が人気 山頂にあるピークタワーは前衛的な建築が人気

一つ目の魅力は「視点の移動」

一つは「視点の移動」です。せまい香港のことですから、中心部を歩いていれば、ビクトリア湾をはさんだ風景はどこからでも比較的簡単に眺めることができます。とはいっても、摩天楼を“見上げる”のではなく、遮るもののない高所から“見下ろす”のはまた別の体験。たとえば、チムサーチョイのプロムナードを歩いたり、セントラルあたりの夜景自慢なバーから眺めるビクトリア湾もいいものです。しかし自分自身がその光の海の中に入り込んでいるため、この大都会の光景がどこまでもずっと続いているように錯覚してしまいます。ビクトリア・ピークから見下ろしてみると、そのビクトリア湾をはさんだ中心部とは、緑豊かな山々に抱かれるようにして集中的に開発が進んだ地域なのだということをはっきりと実感するのです。「香港とはこのようにして発展を遂げたのだ」と知るには、視点の移動は大事ですね。

二つ目は「行き帰りの楽しさ」。ピークトラムに乗ろう!

もう一つの魅力は、やはりあの高低差を生かした「行き帰りの楽しさ」ではないでしょうか。私はこれまで「往路ピークトラムで復路がタクシー」、「往路がミニバスで復路がピークトラム」という組み合わせの交通手段で行ったことがあります。料金にはだいぶ差があるものの、おもしろさの点では、どれも甲乙つけがたいものでした。ちなみに「ピークトラム」とは、1888年の開業以来、無事故を誇る登山電車のことです。最大傾斜度は27度にもなる、香港で最初の公共交通機関です。全長はたった1.4キロメートルですが、海抜28メートルから396メートルまでの高度差があります。

ピークトラムは、下り方向でこそ真の魅力を発揮する!?

主観的に評価すると、往路のピークトラムはさほど乗って楽しいというほどでもありませんでした。皆、進行方向に向かって座るか足を踏ん張っているため、傾斜に対する心構えができすぎているというか(うまく表現できませんが)。ピークトラムはむしろ復路、下りの方がその傾斜をビビッドに感じられると思います。それも、座らずに進行方向(下り方向)に向かって立っていると、まるで「のろいジェットコースター」に乗っているような感覚になります。(後編に続く)