火薬多め、観客との距離が近い! さすが中国のお家芸

「香港好きこそ楽しい! 香港ディズニーランドの魅力徹底解剖」その3からの続きです。中華圏といえば中国花火と爆竹の伝統芸。毎晩打ち上げられる花火のショー「ディズニー・イン・ザ・スターズ」は、中国花火の真髄を堪能できる、すばらしいショーでした。眠れる森の美女の城にディズニーの物語がプロジェクションマッピングで映され、その世界観に合わせた花火が上がります。プロジェクションマッピングと光のコラボは、今や世界のどこでもやっていますが、やはりディズニーの完成度は高くて目が離せません。残念ながら、このディズニー・イン・ザ・スターズのショーは2018年1月1日をもって終了になりますが、次はこれをしのぐ豪華絢爛な花火のショーが登場するにちがいありませんね。

迫力満点、花火のクオリティーは日本以上 迫力満点、花火のクオリティーは日本以上

キャストの脱力したムードは香港らしさいっぱい

香港ディズニーランドは、総じてサービスはカジュアルで、なんとなく香港の街なかにいるような感覚です。TDRの徹底したサービスが好きな人には、この差が気になるようです。私などは、むしろTDRの苛烈なまでの笑顔とサービスが苦手な方なので、脱力感たっぷりな香港の雰囲気が性に合いました。キャスト(スタッフ)におじいさんがいるのも、TDRでは考えられない光景で微笑ましかったです。香港の食堂の隅に座っていそうなおじいさんが、サービスのシールを配っていたりするんです。ざっくばらんで味わい深い、香港のおじいさんたちとディズニーランドで触れ合えるとは……。

この人も脱力系。たま〜に現れる、キャプテン・ジャック・スパロウ。ふらっと現れては逃げて行く この人も脱力系。たま〜に現れる、キャプテン・ジャック・スパロウ。ふらっと現れては逃げて行く

地域性を前面に出すことを臆さない、新しいスタイル

TDRは、海辺の埋立地に作り、園内の風景自体を外界と完全に切り離すことで夢の国を実現しました。香港ディズニーランドは、ランタオ島の山の風景が、どうしても背景に入り込んできます。しかしその山の風景は、中心部の風景とはまるで別のもの。そこが強みでしょう。“外とは切り離された夢の国”スタイルは、来園者が圧倒的にメインランドの中国人であるという現実の前には、意味をなさないのでしょう。香港という土地を考えれば、このスタイルが正解です。TDRは東京っぽさゼロですが、香港ディズニーランドは紛れもなく中華圏の遊園地でした。ふたつのパークができた時代の差を実感します。

ハロウィーンのシーズンだったので、ハロウィーンのコスチュームをつけたミッキー ハロウィーンのシーズンだったので、ハロウィーンのコスチュームをつけたミッキー

香港ディズニーランドで香港を考察してみよう!

香港ディズニーランドに行ってみて、こんなに香港そのものについて考えることになるとは予想もしませんでした。「香港よりもディズニーが好き」というタイプの人より、「ディズニーよりも香港が好き」というタイプの人こそ、楽しめるディズニーランドだと思います。TDRにはないアトラクションも楽しいですし、「フェスティバル・オブ・ザ・ライオンキング」や「ミッキー・アンド・ザ・ワンダラス・ブック」などのステージショーの歌唱レベルの高さにも驚きました。行列もほぼなく、ストレスなく回れます。半日だけ入園してもかなり楽しめるので、ぜひ、行ってみてくださいね!

「フェスティバル・オブ・ザ・ライオンキング」などのショーは圧巻の歌唱力 「フェスティバル・オブ・ザ・ライオンキング」などのショーは圧巻の歌唱力