ホテル代高騰! 香港の宿泊事情

香港に行くたびに「ホテル代が、また高くなった……」と落ち込んできた私ですが、近年では考え方を変えました。いかに「安くて快適で穴場」のホテルを探すか、これを香港旅行の大きな目標の一つにすることにしています。ユースホステルは昔から知られてきた経済的な宿泊施設の形態ですが、世界のユースのご多分に漏れず、香港のユースも僻地にあるのが一般の旅行者には難点。加えて、設備の古いユースも多々あり、快適さはさほど追求できませんでした。

さわやかなグリーンが印象的な、ツインの客室 さわやかなグリーンが印象的な、ツインの客室

きれいで新しいユースホステル。その「正体」は?

2013年にオープンした「美荷樓 メイホーハウス ユースホステル」は、そんな従来のユースホステルへの印象がまったく変わる、まさに「安くて快適で穴場」なホステルです。最寄駅は、MTR筌湾線「深水ポー(サムスイポー)」駅です。下町の代名詞のような、生活感あふれるサムスイポーから8分ほど歩くと、町は徐々に落ち着いた雰囲気になっていきます。香港は今リノベーション・ブームの真っ最中ですが、ここも1950年代の公団住宅だったビルを改築しています。

びっしり描かれた“落書き”は、宿泊客の生の声

ユースといっても宿泊客の年齢層は幅広く、このホステルの人気ぶりがうかがえます。もちろん、非ユースホステル会員でも利用可能です。若いスタッフは皆きびきびしていて好印象。私は特に、フロントのそばの壁や天井が世界各国からの宿泊客の“落書き”でぎっしり埋め尽くされていることに惹きつけられました。「ここに泊まってよかった!」「また来るわ!」そんな生の声が聞こえてきそう。中には素晴らしい大作のイラストを描いている人もいて、自由なノリにますます好感を持ちました。日本人の落書きも、もっと増えるといいなと思いました!

ユースホステルの概念を覆す、すてきなお部屋です!

部屋タイプはドミトリー、ツイン、ダブルとあり、私はツインに宿泊しました。ユースなので、シャンプーなどのアメニティーは持参しましょう。冷蔵庫は部屋にはなく、共用です。それ以外は、中級ホテルにも遜色のない清潔なお部屋です。トイレとシャワーが別々なのもうれしいところ。タオルもあります。ただし、なにしろもとは団地なので、ドア一枚隔ててすぐ屋外の通路です。ドアに防音性があまりなく、若者が夜遅くまでにぎやかにしているとうるさく感じるかもしれません。音が気になる人は、耳栓などで対策したほうがいいでしょう。(その2に続く)