もちろん狭い、でもなんだか快適

「香港のプチ・プラホテル」その3からの続きです。チムサーチョイのど真ん中という超一等地にありながら、秘密基地のようにひっそりとしたホテル「ジャスト・アズ・イン」。シングルルームは独房のような狭さです。窓はなく、ベッドも狭く、トイレとシャワーは接近しています。しかし、どれも清潔に保たれており、それ以上に「ダサい」ところが一つもないのです。照明や、防水加工を施したコンクリート剥き出しなバスルームの仕上げなど、かなりクールです。暗い部屋が嫌いな人にはつらいかもしれませんが、私は自分だけの部屋のような感覚で、好感を持ちました。

強烈な狭さ。一人旅にはいいかも 強烈な狭さ。一人旅にはいいかも

親切なスタッフにも好感度大!

アメニティーは最低限ですが、スタッフが「追加のタオルはいる?」「使い捨てスリッパは?」「歯ブラシセットは?」と尋ね、必要なら持ってきてくれます。不要な人には出さないというエコな発想ですね。なお、今回は一人旅にテーマを絞っているのでシングルルームしか見ていませんが、3人まで泊まれる部屋があります。ただし、口コミによるとだいぶ狭いようですね。

アートのセンスを感じさせる内装に注目

お部屋やチェックインカウンターの様子を見て、すぐに「ここのオーナーはアート好きなのかな」と感じました。部屋の壁に抽象的な絵が描かれ、入り口や廊下の隅々には手作りの装飾が施されています。チープなホテルでも、こうしたところで安っぽさがなくなり、手作りの温かみのあるホテルになっています。スタッフの男性に取材しました。「このホテルのコンセプトはアートなんですか?」「私のボスはアーティストなんです。台湾に長く住んでいて、タイも回り、アジアらしいアートをホテル作りに持ち込みたかった。私の気に入りは、この、木片に描かれたブッダの絵。これはボスがタイで流木に描いたんですよ。これ、いいでしょう?」

知れば知るほど、愛着の湧くホテルです

「私たちはホテルの内装をすべて自分たちの手で作り上げました。」と言って、スタッフの男性はチェックインカウンターやコーヒーテーブル、スツールなどを見せてくれます。チェックインカウンターは無垢の木で、直接、アドレスと電話番号が焼印で押されています。それがとてもカッコイイのです。こんなちょっとした工夫が、部屋の狭さを凌駕して、居心地のよさを生んでいます。台北にも同系列の「ジャスト・イン」があるそうですよ。

結論は、「どこもステキ」に尽きます!

ミニ・ホテル コーズウェイベイ、ミニ・ホテル セントラル、そしてこのジャスト・アズ・インと、香港の一人旅の味方になってくれるコージーなプチ・プラホテルを泊まり比べてみました。結論は「どこもステキ!」豪華ホテルのような設備はもちろん望めませんし、さまざまな割り切りも必要です。けれども、どのホテルも「個性的」で「清潔」なことが共通しています。不潔でボロボロな昔ながらの安宿に好きで泊まりたい人は別ですが、できる限りプライスを抑えつつ、快適さを求めたい人にはうってつけのレベルだと思います。あなたのお気に入りを見つけてください!