昔は紙媒体を頼りに旅行していましたが……

あなたが海外旅行に行くとき、旅行の情報はどこから手に入れますか? 今は多くの人が「ネット」ではないでしょうか。ガイドブックよりも、情報が新鮮で正確というイメージがあるのかもしれません。自分が知りたい情報をピンポイントで引き出しやすいのは、旅先全体をひととおり網羅するガイドブックよりも、やっぱりネットですよね。旅行では常に「穴場情報」を求めている私も、行き先のネット情報は相当熱心に調べるほうです。これまでネットでたくさんの穴場を知りましたが、中にはこんな悔しい失敗をしたこともあるんですよ。

頼りになるけれど失敗も。ネット情報だけの旅行 頼りになるけれど失敗も。ネット情報だけの旅行

ネットで見た「失明人穴位足健治療」にワクワク!

香港で、ふつうの人があまり行かないスポットを探していた私は、「目の不自由な人々が働くマッサージ店」という記事を見つけました。香港では、目の不自由な人が経済的に自立できるようにとの政策から、マッサージの専門的な訓練を優先的に受けられるそうです。訓練を受けて証書をもらうと、マッサージ店での仕事に就けます。ということは、マッサージでこちらの体も楽になり、彼らにお金を払うことで、経済的な応援にもなる…。俄然、興味が出てきました。紹介されていたお店は繁華街の銅鑼湾(コーズウェイベイ)、駅からもすぐ! ここならすぐに見つけられそう!

がんばったのに残念な結果に

ところが、ネット記事で見た記憶のとおりに行ってみたのにお店が見当たりません。そごうデパートのすぐそばの、人もお店もぎっしりの界隈で、いろんな人に尋ねてみてもまったくわかりませんでした。それから4年後にも再挑戦してみました。今度は記憶頼みではなく、ちゃんと店名と正確な住所と、ネット記事に載っていた周辺の写真もスマホに入れて準備万端。それでもさんざん探したのち、住所のとおりのビルにたどり着きました。けれども、エレベーターの前に座っている守衛さんに聞いてみると「この店はもうここにはないよ。」と言われてしまったのです。ショックでした……。

紙媒体は古くてネットは新鮮という思い込み

つまり記事の情報が「古かった」だけのこと。昔のガイドブック時代にはそんなことはしばしば起こっていたので、こちらもたいして腹立たしく思わなかったものです。しかしこのときは、そこそこ大手の旅行系サイトだったこともあり、つい「ネット情報は新鮮で信頼できる」と過信していたのですね。それだけに落ち込みました。でも、落胆ばかりではありません。コーズウェイベイの繁華街に並ぶたくさんの商店で道を尋ねましたが、皆さん大変親切で、自分のスマホで調べたりしてくれたのです。

町の人々の親切が身に沁みました

やはり旅先で受ける親切は格別。目当ての店は見つかりませんでしたが、これもいい経験です。ここで得た教訓は「ネット情報を過信しないこと」と、「がっかりしても、頭を切り替えるべし」。旅行は、楽しい思い出でいっぱいにしたいですよね! 例の「目の不自由な人が施述するマッサージ店」は他にも香港に何軒かあるようなので、私もまた一生懸命探してみるつもりです。