もう行きましたか?美しい歴史的建造物「1881ヘリテージ」

香港、尖沙咀(チムシャーツォイ)の新名所としてすでに根付いた感のある、「1881ヘリテージ」。1881年からの歴史的建造物を利用した複合商業施設です。ここには、1884年から1996年までの間、香港の水上警察本部が置かれていました。敷地内には当時をしのばせる施設や数々の記念品が散在しています。ホテルや高級ブティック、レストランなどがあり、2009年のオープン以来、その美しい建築をバックに記念写真を撮る人の姿は昼夜をとおして絶えることがありません。初めて行ったとき、そのバブリーな(日本では死語ですね)雰囲気に圧倒されながらも、建物のうっとりする美しさに夢中になり、いつまでも散歩をしてまわりました。

ただのスポーツバーと思ったら留置場?!香港、1881ヘリテージのバーへどうぞ ただのスポーツバーと思ったら留置場?!香港、1881ヘリテージのバーへどうぞ

観光名所の中の穴場、「Mariners' rest」

メインの施設である全室五つ星のホテル「HULLETT HOUSE」に泊まるのは夢のまた夢として……。今回は、ホテル内のダイニングのひとつ「Mariners' rest」というスポーツバーを紹介します。スポーツバーといっても、そこはホテルのバーだけあって、シックなムードは保証付き。大画面でサッカーの中継などを見ながら、ブリティッシュスタイルのクラシックなメニューを楽しめます。私もキルケニーのパイントとじゃがいものチーズ焼き(チーズが最高!)でご機嫌。お客さんが私以外いなくてヒマそうなバーテンダーさんとおしゃべりしました。

まさしく「香港」が凝縮された店内

「このホテルには5つのダイニングがあって、ここは奥まっているからいつも空いているんだ」とバーテンダーは言います。いい店なのに、なんともったいないことでしょう。オールドファッションな店内に水上警察時代の味わい深い写真が所狭しと飾られ、まるで旧宗主国イギリスにいるような錯覚にとらわれていると、同時に漢字の看板も見つけたり。香港というコスモポリスを体現しているような空間なのです。

ほんとの見せ場は店の奥に……!

そしてなによりの目玉は、店の奥にある「留置場」の跡!もともとこのバーのあった場所は、水上警察が捕らえた悪人たちの入る留置場だったのです。その小部屋が保存されており、窓のついたトイレもあります(見学だけで、使用禁止ですよ!)。100年前に香港の海をおびやかしていたヨーロッパや中国からの海賊たちが、捕まってこの窓から外を見ていたのか……と思いを馳せると、酔いも醒める気分です。

日中は見学だけでもできます

ちょうどイングランドプレミアリーグを放映していたので、それを見ながらバーテンダーとだらだらしゃべります。「僕はスポーツの中ではサッカーが一番好き。香港人はサッカーが好きだよ。香港は弱いけどね。僕はイングランドを応援してるんだ。」お客さんが少なくて、のんびりサッカー中継を見られるこの仕事は彼に合っているのかもしれませんが、この面白い歴史的建造物のバーは、もうちょっと人気が出るといいなと私は思いました。次回の香港旅行では、ぜひどうぞ。