香港愛護動物協会は、こんな活動も

その国のペットや野生動物に目を向ける活動の活発さというものは、社会の成熟度に比例すると私は思います。香港では、「愛護動物協会(SPCA)」という団体が、この捨て犬シェルター「DOG×GOD」の運営に代表されるように、真剣に、しかもおしゃれでカッコよく、活動を展開しているのでした。SPCAは、捨て犬の保護や新しい飼い主斡旋の他、ランタオ島で増えすぎた野良牛に去勢手術を施したり、香港映画スターが犬を抱いているポスターで「最後まで責任を持ってペットを飼おう」という啓蒙活動もしています。そればかりでなく、なんと東日本大震災当時も、被災地の困っている動物を救うための活動をしてくれていたのです。ありがとう、SPCA!

GODとのコラボTシャツはお土産にお勧め!

この捨て犬シェルターで販売されているGODコラボTシャツ・首輪・ノートなどのグッズの売上金の一部は、SPCAの活動資金に当てられます。私も微力ながら協力したいと思い、あれこれと買い込みました。「BOYCOTT THE BAD BREEDER」などといった、メッセージ性の強いデザインながらもユーモアを忘れないTシャツは、特にお勧めです(日本で着ていると目立つこと請け合い!)。いつの間にかショッピングに夢中になっている私に、スタッフの女性が「あなたは香港で働いている方ですか?グッズもいいけど、犬はいかが?」と声をかけてきました(それが叶うならどんなにいいでしょう……)。

次回の西貢探訪には是非、クールな動物保護団体へ

私は動物好きですが、「動物愛護団体」というと、生真面目すぎる人たちが捕鯨禁止を叫んだりするようなイメージがあり敬遠しがちでした。しかしこのポップでコロニアルなデザインのシェルター訪問は、そんなマイナスイメージを払拭してくれるものでした。こんなすてきな空間によくしつけられた犬がいれば、「飼ってみようか」という気になるでしょうし、やがて動物の保護活動にも自然と関心が向くことでしょう。「DOG×GOD」では、この手の非営利団体がしばしば漂わせているストイックさをうまく取り除き、「動物愛護ってクール」という気にさせて、財布のひもを緩めさせることに成功しています。正面から「かわいそうです!」と訴えるよりも、人に気分よくお金を出させることは、ちょっとした「センスが必要ですよね。こうしたセンスは、動物保護活動だけでなく、たとえば震災後に多くの日本人が感じた「私になにができるか」という自問自答にもヒントをくれるのではないでしょうか。西貢は、中心部からバスしか足がありませんが、車窓からののどかな風景も楽しく、こんな興味深いスポットがある街です。海鮮街散策と併せて、ぜひ訪れてみてください。