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実物を見たらザハが好きになるかも! 香港理工大学でザハ・ハディド建築を見学(後編)


掲載日:2015/09/23 テーマ:観光地・名所 行き先: 香港 / 九龍半島

タグ: すごい! 一度は見たい 建築


中に入ると、気分は『スタートレック』?

宇宙船のような建物の中 宇宙船のような建物の中

その、謎の宇宙生物の体内に入るような気持ちで、ビルの中に入ってみます。内部は一転、無機質で未来的です。デザイン科の学生さんによる展示会が開かれていて、ここが大学だったことを思い出します。けれども、ひと気のない廊下はまるで宇宙船さながら。歩いていると、SF映画の登場人物になったような気分です。内部は宇宙船のような静謐さを湛え、外観は意志を持ち増殖する生命体のように有機的。こんな建築体験は生まれて初めてでした。これはいくら写真で見ていても、実際に訪れて歩いてみないことには、実感できないものですよね。

周囲の景観との落差が、建築美を引き立てる

キャンパスへ来てみて初めて気づいたことが、もう一つありました。それは、このイノベーション・タワー以外のキャンパス内の建築が、すべて同じ色の部材を使っているということです。それは来てすぐにわかっていたことですが、ことザハ建築との対比という点で改めて見直してみると、ザハ建築を引き立たせる効果に驚いたとのです。重厚なレンガ造りの建築群という、徹底的な統一感があるからこそ、ザハ建築の破調の美が際立つのでした。

飽くことなくシャッターを切り続けてしまいます

イノベーション・タワーを後にし、またキャンパスをホンハム駅に向かって戻りながら、「結局、ザハ建築の魅力ってなんだろう」と考えていました。たとえば写真に収めようとして、建物の一部分、ほんの一箇所だけを切り取っても、すべてがフォトジェニックで、ザハならではのオリジナリティーを発揮してくれます。しかし同時に、いくら撮っても、トータルの非凡さをまったく伝えきれないのです。誰にでもつかまえられそうで決してつかまらない、まさしくザハ建築は怪物だと感じました。

建築がアートだということを思い知る!

その怪物ぶりは諸外国でも知れ渡っています。日本の新国立競技場での例もしかり、彼女の向かうところはどこでも、賞賛と非難の議論が巻き起こるのです。企画倒れとなる案件も山ほど。やはり建設にも維持にも相当のコストが必要ですし、周囲の景観との調和といった問題も高いハードルでしょう。しかし、香港を訪れてみての実感は、やはりザハ・ハディドは驚嘆に価する第一級のアーティストだということです。あの桁外れの奔放さを体験したいと思ったら、ぜひ香港理工大学へ行ってみましょう。香港の中心部に出現する驚きの異空間に、しばし現実感を見失うことでしょう。

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2015/09/23)

※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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