仏教の四大聖地のうち、最も人でにぎわうブッダガヤー

さて四大仏跡のうち、どこが一番人気が高い(観光客が多い)かと言えば、それは文句なくブッダガヤーです。シッダールタが覚りを開いて、「ブッダ(目覚めた人)」となった「成道の地」で、その場所に建てられたマハーボディー寺院は、いつも信者や参拝客が行き来してにぎわっています。ここもルンビニー同様に世界遺産に登録されています。周囲はのんびりとした田園地帯ですが、それほど広くない町(村)には、寺院やホテル、食堂、土産物屋がひしめき、巡礼シーズンになるとタイから国際便が飛んでくる国際空港もあるほどの人気なのです。

シッダールタ、ブッダ(目覚めた人)となる

シッダールタは、現在はインド国境に近いネパール側に都を置く釈迦族の王子でした。しかしシッダールタは父王の期待とは逆に、国を出て修行の道に入ります。5人の修行者と共に6年に及ぶ厳しい苦行を行いますが、結局、苦行では覚りを得ることができないと気づきます。ニランジャナ川のほとりで沐浴したシッダールタは、村の娘スジャータから乳粥をいただき、気力を回復させると菩提樹の下で瞑想を始めます。心を乱す悪魔たちとの戦いに勝ち、ついに覚りを開き、シッダールタはブッダと成ったのです。

世界遺産のマハーボディー寺院とスジャータ村

覚りを開いた場所に建てられたマハーボディー寺院(大菩提寺)は、アショーカ王が建造した寺院をもとに、何度も改築と改修を繰り返して現在の姿になりました。2002年には世界遺産にも登録されています。寺院の裏側には、ブッダが座したという場所の「金剛座」と、そこに大きく枝を広げている「菩提樹」があります。マハーボディー寺院から東に向かい、ニランジャナ川を越えると、そこはスジャータ村です。村にはスジャータが住んでいたという場所に造られた、ストゥーパの跡などがあります。時間があれば足をのばして、数km先に見える「前正覚山」へ行ってみるのもいいでしょう。山の中腹には断食の修行をしていたという小さな洞窟があります。

宿泊には困らないブッダガヤー

ブッダガヤーは、鉄道駅がある最寄りの大きな町ガヤーから16kmほどにあり、ガヤーから日帰りも可能ですが、よほどのことがない限りブッダガヤーに宿泊するのがいいでしょう。というのも、ガヤーはふつうの町なので、仏教の聖地らしい雰囲気がないからです。また、ブッダガヤーには1泊500円程度の安宿から1万円以上のデラックスホテル、寺院の宿坊まであり、いろいろと宿泊のチョイスができます。ただし大観光地なので、土産物屋の客引きがしつこいのが難ですね。