クリシュナが過ごした町ブリンダーバン

「ヒンドゥーの聖地マトゥラー」その2からの続きです。さて、ここまで来たら少し足を延ばして、マトゥラーの北15kmにあるブリンダーバンにも行ってみませんか? ヤムナー河畔にある小さな町ブリンダーバンは、クリシュナが幼少期を過ごした場所で、実はこちらの方が巡礼者や修行者の数が多いのです。マトゥラーは結構大きな町ということもあり、交通量も多くあまり落ち着きません。一方、こちらのブリンダーバンは狭くて古い道があちこちに走り、4000とも言われる寺院があります。大きな寺院だけでも9つですが、それでも1日では全部は訪れることはできませんね。

参拝客に人気の、ブリンダーバンにあるプレム寺院 参拝客に人気の、ブリンダーバンにあるプレム寺院

ハレ・クリシュナ教団の寺院もここに

ただし、それらの寺院は現在も参拝されている現役の寺院なので、「建物や建築が観光の対象」という感じではありません。真新しいものがほとんどだからです。ただ信者たちの熱気を知るという経験で行ってみるのはいいかもしれませんね。私が訪れたのは2つ。ハレ・クリシュナ教団(クリシュナ意識国際協会)のイスクコン寺院とちょっと派手なプレム寺院です。クリシュナを最高神とするハレ・クリシュナ教団は、アメリカを中心に世界に広がった新宗教で、日本でも街角で寄付を集めている信者を見たことがある人もいるのでは?

ジョージ・ハリスンの大ヒット曲との関係は?

彼らは「ハレ・ラーマ、ハレ・クリシュナ」などと唱えるのですが、亡くなった元ビートルズのジョージ・ハリスンの全米N0.1ヒット曲「マイ・スイート・ロード」のコーラス部分がこれです。当時ハリスンは、クリシュナに深く傾倒していましたが、そんな宗教的な意味を込めた歌がヒットチャートで首位というのも、時代を感じますね。もちろん曲がすばらしいことは確かなのですが。ちなみにこの曲のロードは「Lord」で「Road」じゃありませんからね。

テーマパークのようなプレム寺院

イスクコン寺院は有名なので、信者以外の参拝客もいましたが、欧米人が多いのが特徴でした。きっと世界各地から信者が集まってきているのでしょう。一方、私が行ったもうひとつの寺院のプレム寺院は、まったく雰囲気が違いました。こちらはもう派手というか、「お金をかけましたよ!」という造りで、まあそれを楽しみにやってくるインド人参拝客がとても多かったですね。神話の1シーンのジオラマなども、庭に造られていました。こちらは夜のライトアップもきれいなようです。最後に注意ですが、これらの寺院の大半は、昼の12時から15時までクローズするところが多いです。なので朝早く訪れるか、夕刻を狙っていくのがいいでしょう。それでは、デリーやアグラの観光の際、ちょっと足を延ばしてマトゥラーとブリンダーバンに寄ってみましょう!