食も多様性にあふれるインド

インドの料理と言えば、やはりスパイスをふんだんに使った辛いものを想像する人が多いと思います。けれども、さすがに広大な国土を誇るインド。食に関しても、もちろんバラエティ豊かです。今回は、インドの他の州とはちょっと違った味わいのカレーを楽しむことができる、西インド・グジャラート州の食について紹介します。

甘いカレーもある!? インド・グジャラート州の料理 甘いカレーもある!? インド・グジャラート州の料理

グジャラート州ってどんな所?

首都のニューデリーから南西へ、半乾燥地帯のラージャスターン州やお隣の国パキスタンの南側に位置するのがグジャラート州です。アラビア海に突き出たカティアワール半島と北部の湿地帯、そして内陸部から成っています。海に面しているので、容易に海産物が手に入るにもかかわらず、非殺生主義のジャイナ教の影響を強く受けているため、厳格な菜食主義者(ヴェジタリアン)が多いのが特色。当然、街中のレストランでも肉や魚を使わないヴェジタリアンのメニューが主体です。また、インド建国の父マハートマ・ガンディーを輩出した州としても有名です。

砂糖を使ったカレーのお味は?

グジャラート料理の特徴としてよく言われるのは「甘辛い」ということ。インドの中では珍しく料理に砂糖などを使って「辛さ」とともに「甘み」を出します。料理に砂糖やみりんを使う私たち日本人からすれば、どちらかというととっつきやすい「味」と言えるかも知れません。ダルと呼ばれる豆を使った汁気の多いカレーはインド中どこでも食べられる基本中の基本とも言える料理。その基本のダルですら、グジャラートでは砂糖が入れられて「甘い」のは驚きです。筆者も初めて食べたときにはその甘さに違和感を感じましたが、慣れてみるとこれがなかなかイケるので、ぜひとも挑戦してみてください!

黄色い蒸しパンの「ドークラー」

また軽めの食事やスナックとして、家庭や屋台などでも手軽に食べられるのが「ドークラー」。豆の粉と重曹を混ぜて作った蒸した食べ物です。見た目は本当に蒸しパンとそっくりなので、これまた日本人には見た目的にも全く違和感がなく、味的にもスパイシーではないので食べやすいものです。グジャラートを旅行する際には絶好の朝食として重宝します。宿泊するホテルのそばにドークラーの屋台とチャーイ屋があれば、朝食には困ることはないと言えるでしょう。