「シーク教」を、ご存知ですか?

「シーク教」と聞いてどんな宗教かパッとわかる人は、なかなかのインド通でしょう。シーク教は、16世紀にインドでグル・ナーナクが始めた宗教です。ヒンドゥー教とイスラム教の影響を受けていますが、他の宗教を差別しないという寛容さが大きな特徴です。男性は髪と髭を切らず、頭にターバンを巻いてその中に髪をしまっています。

異国の中での異国との出会い。シーク教寺院大特集!(その1) 異国の中での異国との出会い。シーク教寺院大特集!(その1)

世界各地に「シーク教寺院」があるんです

シーク教徒は、イギリス統治下のインドでイギリス人に重用され、おもに英国連邦下の海外にも積極的に出て行きました。そのため、世界の各地にシーク教寺院があるのです。私は、学生時代に行ったインド旅行でシーク教の美しい総本山を訪れました。町に住むシーク教徒の人々のやさしさにも感激し、すっかりシーク教のファン(という言い方も軽いですが)になりました。今回は、私が訪れたシーク教寺院を3箇所ご紹介します。

朝も昼も夜も天国のように美しい「黄金寺院」

まず最初は、総本山である「ハリマンディル・サーヒブ(ゴールデンテンプル、黄金寺院とも)」。インドのパンジャーブ州アムリトサルにあります。その名の通り、金色に光り輝く本殿は、この世のものとは思えない美しさです。大きな人工池(「不死の池」と呼ばれる沐浴池)の真ん中にあり、まるで水に浮かんでいるように見えます。朝日や夕日、昼間の強い日光を受けて輝く姿も素敵ですし、夜はライトアップされてますます荘厳さが増し、一日中ずっと眺めていたくなるほどの美しい寺院なんですよ。

人情味あふれる、町の人々

総本山そのものも夢心地になるほどの美しさでしたが、アムリトサルという、総本山を抱える町もまた素敵なところでした。デリーから夜行列車でアムリトサル駅に着き、人の多さにフラフラになっていると、シーク教徒である駅長さんが「泊まるところは決めてあるのか?」と聞いてくれました。インドにはこうして声をかけてくる客引きがたくさんいますが、この駅長さんは自宅が民宿をやっていて、奥さんが管理していたのです。奥さんは会ったとたんにすぐ心を開けるようなどっしりしたお母さんで、大変快適な民宿でした。また、観光の途中でたまたま出会った大学生のグループも、気さくで親切でした。このすばらしいアムリトサル滞在が、私のシーク教の第一印象を決定づけたのです。もしもあなたがインド旅行を考えているなら、私はアムリトサルの黄金寺院を強力にプッシュしますよ! (その2に続く)