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ムガル帝国絶頂期の皇帝アウラングゼーブの生涯を知り、歴史に想いを馳せる(その3)


掲載日:2014/11/12 テーマ:城・宮殿 行き先: インド / アウランガバード

タグ: 遺跡 歴史


アウラングゼーブ帝の名前を冠した都市アウランガバード

ムガル帝国絶頂期の皇帝アウラングゼーブの生涯を知り、歴史に想いを馳せる(その3) ムガル帝国絶頂期の皇帝アウラングゼーブの生涯を知り、歴史に想いを馳せる(その3)

エローラやアジャンタといったインドを代表する世界遺産の石窟寺院へのアクセスの拠点となる都市、アウランガバード。ムンバイを州都とするマハーラーシュトラ州の人口117万人の中都市ですが、名前からわかるように都市名にはアウラングゼーブの名前が冠されています。外国からのほとんどの観光客は、石窟寺院の観光のために立ち寄るだけですが、もしここを訪れる機会があったらなら、アウラングゼーブ帝ゆかりの場所を訪ねてみてはいかがですか? アウラングゼーブ帝は、1681年以降はデカン高原のアウランガバードとアフマドナガル(現在のダウラターバード)に住んで晩年を過ごし、都であるアグラやデリーには死ぬまで戻りませんでした。

「貧相なタージ」と言われる墓

アウランガバード市内には、タージ・マハルをひと回り小さくしたような白い廟があります。これは「ビービー・カ・マクバラー」という、アウラングゼーブ帝の妃の霊廟です。建築にあまり興味がなかったというアウラングゼーブなので、この霊廟はアウラングゼーブではなく彼の息子によって建てられたという説もあります。この白い廟を見れば一目瞭然、タージをコピーして作られたことは素人でもわかります。タージ・マハルのように高価な白大理石は墓廟のまわりやドームの部分だけで、他は石材の上に漆喰を塗って白く見せています。それが安っぽく見えることもあり、美しさや完成度ではタージに比べてかなり劣ることは確かです。そのため、この廟は帝国の衰退を象徴する建物としてよく引き合いに出され、「貧相なタージ」という不名誉なあだ名もつけられています。もっとも戦いに明け暮れたアウラングゼーブとしては、国家の財政をそんなものに費やす気はなかったのかもしれません。

アウラングゼーブ帝の最後の居城ダウラターバード

アウランガバード郊外13kmにある砦の遺跡であるダウラターバード砦は、ジョードプルのメヘランガバード砦、ハイダラバードのゴールコンダ砦と並ぶ、インド三大砦のひとつとされています。ここは晩年のアウラングゼーブの居城のアフマドナガルで、岩山をそっくり砦にした実際の戦いに使えるものでした。ここも時間があれば、エローラの石窟寺院に行く道筋にあるので(道路から見えます)、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。中は広く見応えがあります。行くなら夏の日中は陽射しが強いので、なるべく朝夕に訪れることをおすすめします。(その4に続く)

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2014/11/12)

※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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